『わたしを離さないで』のカバーアート

わたしを離さないで

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わたしを離さないで

著者: カズオ・イシグロ, 土屋 政雄
ナレーター: 上月 麻未
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このコンテンツについて

*本タイトルは、音声差し替え修正済みです。(2022年1月25日更新)

介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友たちも提供者だった。彼女は、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。ブッカー賞作家の新たなる傑作。解説/柴田元幸

©NEVER LET ME GO by Kazuo Ishiguro Copyright ⓒ 2005 by Kazuo Ishiguro Japanese audiobook rights arranged with Rogers, Coleridge and White Ltd. through The English Agency (Japan) Ltd. (P)2018 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学
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映画も観たのに全く別物と感じた。(10年も前の事で覚えていないだけかもしれないけど)
夕方の帰り道、眠る前に聴いて心地よかった2ヶ月超。
恐ろしい話なのに空想の様。
本で読んだら挫折していたかもしれないのでオーディオブックは最高。

哀しい

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14時間、長いが聴けるものだと思った。しっかりとした世界観が作りこまれているからだろう。同じ独白体小説なら個人的には『日の名残り』の方がリアリティがあって共感できたが。
ナレーターの方のセリフの読み方がアレクサ風というか、少し人工的な感じがして違和感を感じたのと、これは訳文の問題だがトミーの口調がやけに爺むさいのも気になった。

初めてのオーディオブック

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他の方もレビューで書いておられましたか、この作品は絶対2回聴かなければ、と思います。最後まで聴いて全てが分かった後でもう一度最初から聴くと、一行目から全く違う作品のように感じられるでしょう。主人公の心理描写やその目を通した情景描写のひとつひとつが、深淵な意味を持つものとして感じられると思います。この2回目の読書こそがこの本を読む(聴く)ことの真骨頂だと私は思います。私は3回聴きました。1回目で衝撃を受け、2回目で噛み締め、3回目で堪能しました。一度聴いて衝撃を受けた人は2回目を聴けば、作者の想いを受け止めようと思索する余裕ができるかもしれません。そして3回目を聴くと、物語が自分の中に深く入ってきて、自分自身と作品の関係をじっくり考えることができるかもしれません。私がそうでした。一度目の後、衝撃と哀しみで心の中が興奮しきっていましたが、2回目で、この本の構成、登場人物のキャラクター、テーマについて、作者がどのように考え、どのように読者を導こうとしたのかについて、作者の想いを自分なりになぞり、ノーベル文学受賞者の作品の重厚さに感服しました。そして3回目を聴いた後には、私と主人公の距離が縮まり、ただただ深淵な気持ちになると同時に、今ある世界を注視しなければという想いも一層強まりました。
レビューというより読書感想文ですね。
私はこれを聴いた後、ドラマと映画をネット配信で観ましたが、別の作品になっていました。あちらは一度みれば十分でしょう。
そして、これは強調したいことですが、ナレーターが素晴らしい!本当に素晴らしいです。全ての登場人物の人格を見事に表現できていると思います。プロのナレーションがこんなに素晴らしいと思ったのは初めてです。ただ残念なことにオーディブルではこの方(上月麻未さん)のナレーションはこの作品だけのようで、もっとこの方のナレーション作品が聴きたいです。

作品、ナレーションともに最高です。

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内容は素晴らしいがナレーションがひどい。所々にアクセントのおかしい箇所があり、その度に物語の世界から引き戻されてしまう。タレントさんなどが朗読に挑戦しているのならまだ分かるが、ナレーションが本業の方と知って驚いた。

ナレーションが…

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物語の設定の凄みについてはあちこちで論じられている通りなのであえて書きませんが・・。

主人公キャシーの1人称で語られる語りのあいまいさ(本人が語っているので、記憶の曖昧な言い回しがすごく多い)に時々イライラしながら14時間聴き続け、その後に訪れるラストが、どうしても心から離れず、やはりすごい本だったのだなと思う次第です。1人称ですから、本人も気づいていない自分の心の裏とか、自覚しないまま隠し続けている部分とかあるわけです。まるで1人の友人に付き合うがごとく、その「1人称」から出てくる言葉につきあい続け・・・、そして最後に主人公がほんのわずかだけ、自分の心の開放を許す、そのふっと現れた無防備な心の姿に、打ちのめされて涙が湧いてくるのです。

14時間強と長いですが、ナレーションは大変聴きやすく、声色もうまく使い分けて、主人公たちの心情をよく表していると思いました。

最後の20分のために14時間がある・・・

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ナレーションの人が登場人物で声を使い分けてくれて、聴きやすかったです。
紙だと途中で挫折する長さですが、聴ききることができたのはオーディブルだからかと思います。

聴きやすく、深い

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個人的にカズオイシグロの作品で一番好きな作品。でも最初は聞いたときはむしろ冗長に感じていました。映画版を見たり、他のイシグロ作品に触れていくうちに、すこしずつこの作品の魅力に気づいていったように思います。
序盤は謎めいていて、何かはっきりしない事実が不安で、それから徐々に残酷な現実を突きつけられます。ある意味予定調和というか、最後まで特に驚かされるような展開はありません。ただ主人公たちの状況と気持ちの変遷、不安から絶望、そして諦観への流れは、徐々に、だんだんに、読者を蝕んでいくような気分にさせます。
最終的に希望があったのか、なかったのかは正直私にはわかりませんでした。でも希望なんてどうでもいいんじゃないか、そんなことより「ロストコーナー」にある忘れ物を取りに行こう、そんな気分になったように記憶しています。
妙なことに時代設定はいつなのか、ほとんど見当がつきませんでした。また場所は一応イギリスですが、ほとんど架空の世界のようにも感じられました。ゆったりとした展開で、風景もなにかぼやけていたのにもかかわらず、主人公たちの感情は強烈に覚えていて、今でも思い出すことができるという、なんとも不思議な作品です。



時間が経ってからもう一度読み直してほしい作品

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空恐ろしいテーマが根源にあるにもかかわらず、そこには全体の1%にも満たない分量しか触れず、しかしその周りの淡々とした日常生活の描写を深く深く掘り下げたことにより、その結末の重さがしみじみと心に染み渡る。

人間性とは? 空恐ろしい近未来を、希望あふれる視線で見つめ、ユートピアとデストピアの狭間を描いた作品

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期待を大きく上回る作品でした。

全編を通して主人公キャシーの回想で綴られています。ヘールシャムと呼ばれる施設で過ごした不思議な少女時代から、大人になった「今」に至るまでの物語。

はじめのうちは背景がよくわからないのですが、聞き進むうちに徐々に見えてきて、いつの間にか物語の世界に引き込まれました。友情や恋愛の心理描写も見事ですし、謎が解明されていく様も素晴らしかったです。

単なる青春小説、恋愛小説、SF小説に留まらず、現代社会に対し何かを問いかけ、静かに警鐘を鳴らすようなスケールの大きさを感じました。

ナレーションも見事だと思います。
とても聞き応えのある作品でした。

聞き応えのある作品!

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最初はゆったりと進んでいくストーリーだと思ったが全然違った。
途中から、次が気になりグングン読み進みました。本当の愛や友情についても考えさせられ、更にもっと重いテーマや展開が潜んでいます。
人間の感情の描写も深く、読み応えがあり、読後余韻が残ります。
ナレーションもとても好感が持てて良い作品に仕上がっていると思います。

素晴らしい作品

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