『偉大なる夢』のカバーアート

偉大なる夢

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偉大なる夢

著者: 江戸川 乱歩
ナレーター: 野口 晃
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このコンテンツについて

<内容紹介>

工学博士・五十嵐東三はついに東京・ニューヨーク間を五時間で飛ぶ超高速機の試作を命じられ、昂奮していた。
それは彼があたためていた「偉大なる夢」であった。完成すれば戦局を一新するレベルの大発明である。

長男の新一は、警視庁の翻訳係を辞めて計画に加わることにするが、彼はこの計画が敵国に知られる危険はないかと案じていた。
博士は、このことを打ち明けて話したのは新一を含めて七人しかおらず、この計画の一番重要な部分は博士の頭の中にあるのだという。
それでも機密保持について、新一は一抹の不安を覚えていた。

新一の予感は的中し、すでにこの情報はアメリカ大統領ルーズベルトの元に届いていた。
そして大統領は、設計図の奪取と計画にかかわった人間の抹殺を命ずる。

一方、長野県上田市の温泉の裏山にある某貴族の別荘では、五十嵐博士を首班とする秘密設計班が、軍の協力の下で計画を始動していた。
果たしてこの計画の行く末は? 偉大なる夢は実現出来るのか……?

<江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)>

日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。©2019 PanRolling
アジア 文芸小説

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