実説 城谷怪談「広めてはいけない」
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ナレーター:
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城谷 歩
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著者:
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城谷 歩
このコンテンツについて
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「広めてはいけない」(32分)
怪談話に携わるようになって時々特有の困難にぶつかることがある。
巡ってきたご縁のある体験談や、自身のエピソードであるから大事に語らせてもらおうと思うのだが、邪魔をされることがあるのだ。いたずらか、怒りか、はたまた悲しさからなのか、どうしてもつまりその目に見えない何かの力が作用してうまく語れない、書けない、収録できないなどといったことがまま起きる。
近く全国ツアーの最中札幌を訪れた晩の事。本番を明日に控えゲスト出演を依頼していた女性に挨拶もかねて電話をしていた時の事だ。
函館の大火にまつわる興味深い話があるというのでぜひ伺いたいと言ったとたん声が聞こえなくなってしまったのだ。そればかりでない奇異なことが待っていた。©2020 Wataru shirotani