実説 城谷怪談「怒る人形」
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ナレーター:
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城谷 歩
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著者:
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城谷 歩
このコンテンツについて
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「怒る人形」(25分)
今から40年以上も前。体験者である山岡さんのお母さんが高校生の時、当時住まいしていた木造一部二階建ての家の2階が彼女の寝室だった。
その日も夕食後、家族の団らんを終え愛犬のエルを連れて2階に上がった。
寝るときは必ずエルが一緒だ。ところが寝入ってしばらく深夜の事、普段おとなしいエルが猛然と吠え出したのである。
驚いて起き上がると、枕元の箪笥の上を睨んで狂ったように吠えている。そこには数多のぬいぐるみが置いてあり、中央にある小さな日本人形が気になった。白い顔が、暗く見えたのだ。
おそるおそる近づいてみると、怒りの形相で顔には深くしわが刻まれていた。©2020 Wataru shirotani