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実説 城谷怪談「新居」
- ナレーター: 城谷 歩
- 再生時間: 29 分
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あらすじ・解説
<実説 城谷怪談> 老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。 幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。 そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。 <内容紹介>
「新居」
上原さんという女性。中学生の時分、母親と二人で郊外の一軒家に引っ越しをした。
初めての引っ越し、両親の離婚、多感な少女は思春期と相まって沈んだ気持ちを隠し切れなかったそうだ。母親も引っ越してきてから元気がなく、次第に親子の距離が離れていったある日、学校から帰って来た上原さんは灯もつけず、カーテンも引かない薄暗い茶の間にまるで子供のように足を投げ出して座り込み宙に向かって楽し気に話している母親を見た。
母親の周りには無残に切り散らかされた上原さんの大事なぬいぐるみの破片が散らばっていた。異様な光景に立ちすくみ身動きの取れなくなった上原さんに気付いた母親は、別人のような形相でゆっくり振り向くとしわがれた男のような声で「おかえり」と呟いた。
<城谷 歩(しろたに わたる)>
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
「新居」
上原さんという女性。中学生の時分、母親と二人で郊外の一軒家に引っ越しをした。
初めての引っ越し、両親の離婚、多感な少女は思春期と相まって沈んだ気持ちを隠し切れなかったそうだ。母親も引っ越してきてから元気がなく、次第に親子の距離が離れていったある日、学校から帰って来た上原さんは灯もつけず、カーテンも引かない薄暗い茶の間にまるで子供のように足を投げ出して座り込み宙に向かって楽し気に話している母親を見た。
母親の周りには無残に切り散らかされた上原さんの大事なぬいぐるみの破片が散らばっていた。異様な光景に立ちすくみ身動きの取れなくなった上原さんに気付いた母親は、別人のような形相でゆっくり振り向くとしわがれた男のような声で「おかえり」と呟いた。
<城谷 歩(しろたに わたる)>
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com
©2018 Wataru Shirotani