実説 城谷怪談「盆の入り」
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ナレーター:
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城谷 歩
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著者:
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城谷 歩
このコンテンツについて
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「盆の入り」(21分)
医療に従事して二十年以上のベテラン看護師の女性がまだ新人の頃、 当時彼女は消化器内科と泌尿器科の混合病棟の勤務だった。
その日は朝7時からの早番勤務で大忙しだった。 入院患者のモーニングケアや朝食の配膳、 一つ一つの病室を漏れなく対応しなければならないからだ。
一通り終わっていざ最後の個室を訪ねると、 ベッドを囲むカーテンがまだ閉じられており、中から 「もう少し寝たいから後にしてくれ」という声と、 血流促進の油圧式の機械のシュー...という機械音が聞えた。
ひとまず了解してナースステーションに戻ったはいいのだが...。©2020 Wataru shirotani