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礼金二百両(鬼平犯科帳より)

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礼金二百両(鬼平犯科帳より)

著者: 池波 正太郎
ナレーター: 三好 翼
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このコンテンツについて

久々の休日、長谷川平蔵は朝が来ても、それどころか日が暮れても寝間から出て来なかった。「あまりにもひどい、烈しい疲れが、お躰の中へたまりにたまっておられるのですもの…」夜も好物の白粥と葱入りの煎り卵を食べてまた眠ってしまった。と、そこへ与力・佐嶋忠介が役宅から駆けつけてきた。「お疲れのところを、おそれいりまするが…」 (時代小説)監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史(C) ことのは出版 歴史小説

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礼金の額に呆れも

今回の事件は影から影へ。ですが、礼金の…つまりは要求価格が金200両とは呆れました。今のお金なら3000万円かそれ以上。途中で平蔵が「その金を直ぐにまとめられるのか?」と問う場面がありますが、実際この金額を周囲に知られる事なく直ぐに出せるのは、隠し金がある証。その段階でいくら上級武家と言えど暗い過去もあるのがバレた事かと。ドラマでも、小説でも、よく100両、1000両…と出てきますが、実際は江戸時代のお金の出入りは今より更に透明度が高く、実際には次男だったのに兄急死で旗本になったのが嬉しくて後払いの飲み食いをし過ぎた事が理由に御家を潰された記録もある程お金の出入りにはシビアな政府社会だったようです。だからこそ「直ぐに?」の問いがあって、家の調査を入れたのでしょう。池波正太郎氏、流石としか思えません。江戸時代研究が凄い。

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