• ももたろう③ Momotaro ~The Peach Boy~

  • 2024/10/11
  • 再生時間: 12 分
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ももたろう③ Momotaro ~The Peach Boy~

  • サマリー

  • ももたろう is one of the famous old tales in Japan. ももたろう means the peach boy. Listen and try to understand what is happening with the blooming man. The next episode will explain about this story. Look forward to it. Thank you for listening!! Script by ⁠⁠https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html⁠⁠ 桃太郎ももたろうはずんずん行きますと、大きな山の上に来きました。すると、草くさむらの中から、「ワン、ワン。」と声こえをかけながら、犬いぬが一ぴきかけて来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、犬いぬはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ、鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本にっぽん一のきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 犬いぬはきびだんごを一つもらって、桃太郎ももたろうのあとから、ついて行きました。 山を下おりてしばらく行いくと、こんどは森もりの中にはいりました。すると木の上から、「キャッ、キャッ。」とさけびながら、猿さるが一ぴき、かけ下おりて来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、猿さるはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本にっぽん一のきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 猿さるもきびだんごを一つもらって、あとからついて行きました。 山を下おりて、森もりをぬけて、こんどはひろい野原のはらへ出ました。すると空そらの上で、「ケン、ケン。」と鳴なく声こえがして、きじが一羽わとんで来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、きじはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本一にっぽんいちのきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 きじもきびだんごを一つもらって、桃太郎ももたろうのあとからついて行きました。 犬いぬと、猿さると、きじと、これで三にんまで、いい家来けらいができたので、桃太郎ももたろうはいよいよ勇いさみ立たって、またずんずん進すすんで行きますと、やがてひろい海うみばたに出ました。 そこには、ちょうどいいぐあいに、船ふねが一そうつないでありました。 桃太郎ももたろうと、三にんの家来けらいは、さっそく、この船ふねに乗のり込こみました。「わたくしは、漕こぎ手てになりましょう。」 こう言いって、犬いぬは船ふねをこぎ出だしました。「わたくしは、かじ取とりになりましょう。」 こう言いって、猿さるがかじに座すわりました。「わたくしは物見ものみをつとめましょう。」 こう言いって、きじがへさきに立たちました。 うららかないいお天気てんきで、まっ青さおな海うみの上には、波なみ一つ立たちませんでした。稲妻いなづまが走はしるようだといおうか、矢やを射いるようだといおうか、目のまわるような速はやさで船ふねは走って行きました。ほんの一時間じかんも走はしったと思おもうころ、へさきに立たって向むこうをながめていたきじが、「あれ、あれ、島しまが。」とさけびながら、ぱたぱたと高たかい羽音はおとをさせて、空そらにとび上あがったと思おもうと、スウッとまっすぐに風かぜを切きって、飛とんでいきました。 桃太郎ももたろうもすぐきじの立たったあとから向むこうを見みますと、なるほど、遠とおい遠とおい海うみのはてに、ぼんやり雲くものような薄うすぐろいものが見みえました。船ふねの進すすむにしたがって、...
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あらすじ・解説

ももたろう is one of the famous old tales in Japan. ももたろう means the peach boy. Listen and try to understand what is happening with the blooming man. The next episode will explain about this story. Look forward to it. Thank you for listening!! Script by ⁠⁠https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html⁠⁠ 桃太郎ももたろうはずんずん行きますと、大きな山の上に来きました。すると、草くさむらの中から、「ワン、ワン。」と声こえをかけながら、犬いぬが一ぴきかけて来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、犬いぬはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ、鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本にっぽん一のきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 犬いぬはきびだんごを一つもらって、桃太郎ももたろうのあとから、ついて行きました。 山を下おりてしばらく行いくと、こんどは森もりの中にはいりました。すると木の上から、「キャッ、キャッ。」とさけびながら、猿さるが一ぴき、かけ下おりて来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、猿さるはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本にっぽん一のきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 猿さるもきびだんごを一つもらって、あとからついて行きました。 山を下おりて、森もりをぬけて、こんどはひろい野原のはらへ出ました。すると空そらの上で、「ケン、ケン。」と鳴なく声こえがして、きじが一羽わとんで来きました。 桃太郎ももたろうがふり返かえると、きじはていねいに、おじぎをして、「桃太郎ももたろうさん、桃太郎ももたろうさん、どちらへおいでになります。」 とたずねました。「鬼おにが島しまへ鬼おにせいばつに行くのだ。」「お腰こしに下さげたものは、何なんでございます。」「日本一にっぽんいちのきびだんごさ。」「一つ下ください、お供ともしましょう。」「よし、よし、やるから、ついて来こい。」 きじもきびだんごを一つもらって、桃太郎ももたろうのあとからついて行きました。 犬いぬと、猿さると、きじと、これで三にんまで、いい家来けらいができたので、桃太郎ももたろうはいよいよ勇いさみ立たって、またずんずん進すすんで行きますと、やがてひろい海うみばたに出ました。 そこには、ちょうどいいぐあいに、船ふねが一そうつないでありました。 桃太郎ももたろうと、三にんの家来けらいは、さっそく、この船ふねに乗のり込こみました。「わたくしは、漕こぎ手てになりましょう。」 こう言いって、犬いぬは船ふねをこぎ出だしました。「わたくしは、かじ取とりになりましょう。」 こう言いって、猿さるがかじに座すわりました。「わたくしは物見ものみをつとめましょう。」 こう言いって、きじがへさきに立たちました。 うららかないいお天気てんきで、まっ青さおな海うみの上には、波なみ一つ立たちませんでした。稲妻いなづまが走はしるようだといおうか、矢やを射いるようだといおうか、目のまわるような速はやさで船ふねは走って行きました。ほんの一時間じかんも走はしったと思おもうころ、へさきに立たって向むこうをながめていたきじが、「あれ、あれ、島しまが。」とさけびながら、ぱたぱたと高たかい羽音はおとをさせて、空そらにとび上あがったと思おもうと、スウッとまっすぐに風かぜを切きって、飛とんでいきました。 桃太郎ももたろうもすぐきじの立たったあとから向むこうを見みますと、なるほど、遠とおい遠とおい海うみのはてに、ぼんやり雲くものような薄うすぐろいものが見みえました。船ふねの進すすむにしたがって、...

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