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サマリー
あらすじ・解説
※この作品は原著を要約したものです。1冊10分で読める本の要約サービス、flier(フライヤー)が提供しています。 近年、老若男女を問わず、日本酒がブームになっている。「日本」酒と、国の名前を冠したアルコール飲料は他にない。では日本に関わる者として、あなたはどれだけ日本酒について知っているだろうか。 本書の前半では、著者がイチオシする日本酒50銘柄が、こと細かに解説される。しかも単なる日本酒のスペックを解説するだけではない。その酒の味わいに合う料理、原料や製法へのこだわり、はたまた酒造や街の歴史まで紹介されており、じつに読み応えのある内容になっている。 また本書の後半では、世界に進出した日本酒のそれぞれの戦略が解説されており、こちらも興味深い。実際にアメリカでいくつもの飲食店を経営している著者だからこそ、その言葉には説得力が感じられる。日本で認められている有名な酒ばかりでなく、新しい試みから生まれたアメリカ産の酒や、復権を目指す古酒など、バラエティ豊かな酒が紹介されているのもポイントだ。とりわけ世界各地で造られる「クラフトSAKE」には、ワクワクと心躍るものがあった。今後世界を相手にする際に日本の武器となるのは、文化という「ソフトパワー」だと言われているが、日本酒はその代表例のひとつになるだろう。 最近日本酒に興味を持ち始めたという初心者はもちろん、百戦錬磨の玄人をも唸らせる一冊だ。難点は、読めば読むほど実際に飲みたくなってくること。翌日に大事な仕事が控えている場合は、どうか自己責任で読んでほしい。(池田明季哉)
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