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サマリー
あらすじ・解説
くに子さんが自身の霊感に自覚を持ち始めたのはまだ幼稚園に通う子供のころだそうだ。 周りの人たちには見えない何かや声が自分には見えたり聞こえたりする。自然にあまり他人はその事実を言わないほうが良いと思いながら中学生になった時、彼女の曾祖母が亡くなった。 実は認知症が進み何年も前から精神病院内にあるお年寄りばかりが集まる大部屋に入院していたそうで、一度お見舞いに行ったことがあった。暴れるためか曾祖母は四肢をベッドの柵に結わえ付けられており、病院着の浴衣の前はあられもなくはだけていた。 認知症と言えどもあんまり可哀そうで浴衣の前をなおしてあげようと手を伸ばすと、曾祖母は自分を縛り付けたのがくに子さんだと勘違いしてか大暴れした挙句「許さないからな!殺してやる!」と叫ぶのであった。
©2022 Wataru Shirotani