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サマリー
あらすじ・解説
島崎さんという40代の女性が、中学生だった13歳の時の時の事。 当時島崎さんは部活動では合唱部に所属していたそうで、この合唱部が非常に上下関係の厳しいところだった。放課後の活動が終わると先輩たちを見送り一年生は部室の片づけや、掃除をしてからでなければ帰れなかったそうである。 最初こそ慣れない環境に戸惑う1年生たちだったが、3学期くらいになると慣れたもので、掃除の後に残っている仲間同士でおしゃべりしたりする余裕も出てきた。 その日もおしゃべりに夢中になっているうちに夕方の五時を過ぎそろそろ帰らねばと教室を出た。しかし通っていた学校は、夕方五時を過ぎると教室がある棟の階段の昇降口が閉鎖されてしまい、スムーズに玄関に抜けられない決まりになっていた。 唯一職員室のある別棟に繋がる階段だけが開いている。仕方なくその昇降口を目指して暗い廊下を数人の友達と歩いて行ったのだが……。
©2022 Wataru Shirotani