エピソード

  • 55. 宮沢賢治と星の物語 【後編】 銀河鉄道の夜②
    2025/07/09

    宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を“星座ルート”から徹底解剖。

    はくちょう座北十字から南十字まで。細野晴臣とタイタニック号の因縁、讃美歌306番の謎、ジョバンニの父、削除されたブルカニロ博士。未完の名作に潜む謎を一気に紐解く。



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    26 分
  • 54. 宮沢賢治と星の物語 【中編】銀河鉄道の夜①
    2025/07/06

    宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を、第一次・第三次・第四次稿、そしてアニメ映画版(監督:杉井ギサブロー)を横断して徹底解説。エスペラント語、天文学、賢治の信仰観、そして死と生を結ぶ物語構造を追いながら、知られざるモチーフの意味に迫る。


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    <キーワード>タイタニック/ 新世界交響曲 / さそりの火 / 銀河ステーション / 南十字星 / キリスト教 / よだかの星 /はくちょう座 アルビレオ

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    33 分
  • 53. 宮沢賢治と星の物語 【前編】
    2025/07/02

    宮沢賢治の童話には、なぜこれほどまでに「星」が登場するのだろうか?
    このエピソードでは、賢治の代表的な星の童話『烏の北斗七星』『双子の星』『よだかの星』を取り上げ、それぞれに込められたテーマを読み解く。

    北斗七星を“マヂエル様”として祈るカラスたち。
    彗星を恐れ、星座が会話する夜空の神話劇。
    名を奪われた“みにくい鳥”が、命を燃やして星になる物語。

    これらの作品を通して見えてくるのは、星空をただの舞台装置ではなく、魂の行き先として描いた賢治の宇宙観。

    文学・民俗学・天文学・宗教思想を横断しながら、宮沢賢治にとって「星」とは何だったのか?を探る前編。


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    <参考文献>

    『宇宙と天体 宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学①』 柴山元彦, 西村昌能

    『賢治と「星」を見る』 渡部潤一

    『イーハトーブ風景学 宮沢賢治の〈場所〉』 岡村民夫, 赤坂憲雄

    『宮沢賢治: ほんたうのさいはひは一体何だらう』 別冊太陽編集部

    高橋直美(2012)「烏の北斗七星論」『ライフデザイン学研究8 p.177-195』

    竹原陽子(2015)「よだかの星論:よだかにおける神とその飛翔」『清心語文17 p.15-26』

    北海道教育大学(2019-9-20)「プレスリリース」北海道教育大学website(閲覧 2025-07-01)


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    23 分
  • 52. 「七夕」天の川レシピ:水、母乳、蛇、そしてダークマター。
    2025/06/29

    七夕はロマンチックなだけの星祭りではない。
    日本の七夕は、中国の織女伝説、日本の水辺の巫女信仰、民俗儀礼が交差する“カオスな混合物”なのである。

    今回のエピソード

    ✅ 七夕と棚機津女(たなばたつめ)
    ✅ 御伽草子『たなばた物語』の異類婚姻譚
    ✅ 余呉湖伝説や「眠り流し」など各地の七夕民俗
    ✅ ベガ・アルタイル・天の川の天体ミステリー
    ✅ ギリシャ神話「ゼウスの不倫」

    ✅ 三大七夕まつりの現在地

    祓い、祈り、銀河、神話、不倫、母乳。
    「なぜ短冊を笹にくくるのか」から「ダークマターと銀河の回転曲線問題」まで、七夕の夜に交差する、カオスな情報のアメアラレ。


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    「The Shadow Of Your Smile」 Astrud Gilberto


    <キーワード>

    • 七夕/棚機津女(たなばたつめ)/ベガ/アルタイル/ 天文学/天の川/神話/ダークマター/ 銀河/七夕まつり/短冊

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    28 分
  • 51. 「世阿弥&つぶろさし」幽玄とグルーヴ ―島が奏でる舞と祭り― *新潟県佐渡市* 【後編】
    2025/06/25

    世阿弥が流された島、佐渡。能楽の父は、そこで何を見て、何を遺したのか。
    一方、佐渡市羽茂地区では、男根をかたどった棒を持ち舞う民俗芸能「つぶろさし」が、今も生きている。
    能楽と民俗芸能。幽玄とグルーヴ。祈りと笑い。
    本エピソードでは、佐渡という島に宿る二つの芸能儀礼「世阿弥の能楽」と「つぶろさし」を取り上げ、それぞれの身体性と呪術性、そして島が持つ土地の力にフォーカスする。
    芸能が“生きている”とはどういうことなのか?旅と学びの視点から語る。

    「つぶろさし」動画はコチラ


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    『金島書』 世阿弥


    <キーワード>

    能楽/世阿弥/佐渡/民俗芸能/芸能儀礼/つぶろさし/感染呪術

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    21 分
  • 50. 「日蓮」鎌倉の論破王 佐渡でバズる -日蓮処刑中止の謎- *新潟県佐渡市* 【中編】
    2025/06/22

    1272年佐渡

    日蓮はたったひとりで、700人の僧侶たちと論戦した。
    念仏、真言、禅…あらゆる宗派を相手に、経典・論理・預言まで駆使して言葉でねじ伏せる
    鎌倉に現れた論破王。本エピソードでは、日蓮の佐渡流刑と激アツ公開ディベート「塚原問答」を再現。
    なぜ彼の言葉は人を動かし、法敵をも改宗させたのか?
    そして、処刑寸前に“満月大の光”が現れた夜、空にいったい何が起きていたのか?
    最新天文学との意外なリンクも交えながら、歴史ミステリーが交差する一日を追う。

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    「Voiced by https://CoeFont.cloud」<キーワード>日蓮/塚原問答/佐渡流罪/論破/中世思想/超新星/Vela Jr./宗教と政治/歴史ミステリー

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    20 分
  • 49. 「佐渡金山」家康、佐渡でATMを作る *新潟県佐渡市* 【前編】
    2025/06/18

    江戸幕府の始まりとともに“幕府の金庫”として天領化された佐渡。この島で、徳川家康の命を受けた大久保長安は、大鉱脈を掘り当てる。
    佐渡には金を求めて人が集まり「佐渡の金山はこの世の地獄、登る梯子はみな剣」と唄われた。1日に10cmしか掘れない石英脈、精錬純度99.5%という奇跡の技術。
    これは黄金と祈りと旅の話である。


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    <キーワード>佐渡金山/徳川家康/大久保長安/天領/道遊の割戸/灰吹法/やわらぎ/相川/ワラサ/真野鶴/ONDEKO


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  • 48. 封じられたのは“異常”か“恐怖”か ―座敷牢とその記憶-
    2025/06/15

    座敷牢。それは家の中に作られた“監獄”だった。

    精神障害や異常行動を示す家族を、家族自らの手で閉じ込める。それがかつて日本各地で行われていた「私宅監置」の実態である。

    本エピソードでは、江戸から昭和にかけて続いた座敷牢の存在を、精神医療史や民俗信仰、家制度の視点から冷静にたどる。
    そこには「狂気」よりも、「恐れ」や「祈り」、そして「孤独」があった。精神病者監護法、呉秀三の調査報告、沖縄の例外的延長、現代の監禁事件に至るまで。
    制度と感情の狭間で揺れた“家の中の監獄”の記憶を、いま静かに見つめ直す。


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    31 分