エピソード

  • 49. 家康、佐渡でATMを作る *新潟県佐渡市* 【前編】
    2025/06/18

    江戸幕府の始まりとともに“幕府の金庫”として天領化された佐渡。この島で、徳川家康の命を受けた大久保長安は、大鉱脈を掘り当てる。
    佐渡には金を求めて人が集まり「佐渡の金山はこの世の地獄、登る梯子はみな剣」と唄われた。1日に10cmしか掘れない石英脈、精錬純度99.5%という奇跡の技術。
    これは黄金と祈りと旅の話である。


    <キーワード>佐渡金山/徳川家康/大久保長安/天領/道遊の割戸/灰吹法/やわらぎ/相川/ワラサ/真野鶴/ONDEKO


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    23 分
  • 48.封じられたのは“異常”か“恐怖”か ―座敷牢とその記憶-
    2025/06/15

    座敷牢。それは家の中に作られた“監獄”だった。

    精神障害や異常行動を示す家族を、家族自らの手で閉じ込める。それがかつて日本各地で行われていた「私宅監置」の実態である。

    本エピソードでは、江戸から昭和にかけて続いた座敷牢の存在を、精神医療史や民俗信仰、家制度の視点から冷静にたどる。
    そこには「狂気」よりも、「恐れ」や「祈り」、そして「孤独」があった。精神病者監護法、呉秀三の調査報告、沖縄の例外的延長、現代の監禁事件に至るまで。
    制度と感情の狭間で揺れた“家の中の監獄”の記憶を、いま静かに見つめ直す。

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    31 分
  • 47. 仕事ってなんだ?『昭和の消えた仕事図鑑』【後編】
    2025/06/11

    神の写真を売る、つぶれたサラリーマンを演じる。制度のスキマに生きた「消えた職業」を追う後編。御真影売り、マネキン、つぶ屋、ニコヨン、公娼婦。むかしのグレーゾーンに潜っっていた仕事と、人間のサバイブ術を掘り下げ。


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    22 分
  • 46. なにその仕事?『昭和の消えた仕事図鑑』【前編】
    2025/06/08

    蒸気機関士、炭鉱夫、電話交換手、文選工、帯封屋。
    かつて確かに存在し、いまはほとんど姿を消した仕事たち。

    EP前編では、時代の波に飲まれ「消えた職業」を5つ取り上げ、どのようにして社会から姿を消していったのか、その背景と“消滅の瞬間”をたどる。

    『イラストで見る 昭和の消えた仕事図鑑』


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    <キーワード>
    消えた仕事/昭和レトロ/雇用/AI/職業図鑑/リスキリング/民俗学

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    19 分
  • 45. 昔話のくせにやけに現代的なんです ー猿蟹合戦と構造主義-
    2025/06/04

    『猿蟹合戦』を、単なる勧善懲悪の昔話として読むのはもったいない。握り飯と柿の種、登れる猿と登れない蟹、復讐と法。この物語には、労働と搾取、怒りと正義、そして社会と個人の構造が刻まれている。

    本番組では、レヴィ=ストロースの構造主義を手がかりに、昔話の中に潜む対立と調停のパターンを読み解く。
    昔話は、子どものものではない。「蟹である私たち」のストーリーである。


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    24 分
  • 44. 水無月と変わる花 ―淡色にある不穏-
    2025/06/01

    梅雨の季節、その代表格の紫陽花(あじさい)。
    淡い色の奥には、どこか不穏な気配が宿っている。今回は、「水無月」という不思議な名前の由来から、紫陽花にまつわる民間信仰、歴史、数奇な運命をたどる。

    ・科学的色変化のメカニズム
    ・花に込められたの意味
    ・怪談や都市伝説ミステリー

    紫陽花とは?なぜ人はこの花に“心”を見るのか?その深層をめぐる。


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    22 分
  • 43. 狐の声が"証拠"だった時代 江戸の裁きと今の量刑
    2025/05/28

    江戸時代から昭和初期(おもに農村部)、人々は本気で狐が人に憑依すると信じていた。当時の行政や司法でさえも狐霊は実在するものとして扱われた。
    本エピソードでは、「狐憑き」が直接裁きを動かした3つの実録を紹介。
    ①村八分と介護苦から母を殺した男

    ②祈祷師を父の仇として襲撃した兄弟

    ③二匹の狐に憑依された妻と狐を追い込む奉行


    当時の「狐憑き事件」を現代の価値観で見れば、それは迷信か?妄言か?これらが令和の日本で起きていたら、裁判所はどう判断するのか?AI裁判長が現代の刑法に照らしてリアルにシミュレーション。


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    33 分
  • 42. 地形がすべてを決めました。祟りも恋も分かれ目も。*奈良県吉野郡十津川村*【後編】
    2025/05/25

    大蛇と暮らす村、焼畑の風習、祟りを怖れて山を避ける日。

    奈良・十津川村の山奥には、信仰と祈りが暮らしの“道しるべ”として根づいてきた。
    焼畑と伝説が重なる話、夜這いが“村の制度”だった話、呪術と医療の間で猿や熊を食べた話、明治の大水害で村が消え、そして再生した話。

    「風土と人の分かれ目」をめぐる十津川後編エピソード。

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    【キーワード】ヒナミヤ様/ナガモノ信仰/桂又妙権太夫とコサメ小次郎/一本だたら/狐憑き/夜這い/民間療法/断髪と近代/十津川大水害/新十津川町

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    36 分