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サマリー
あらすじ・解説
聖書について
聖書は、旧約聖書と新約聖書から成り立っています。旧約、新約の「約」は「契約」の「約」で、神が人間を救ってくださるという約束を意味しています。 神の救いの契約とは、イエス・キリストの十字架上の死による救い、また、その救いによる天の御国の相続、という約束です。キリスト信者は、約二千年前に生まれた神の子イエス・キリストが、罪深い人間が受けねばならない刑罰を身代りに受け、十字架上で死なれたことによって、人類の罪が永遠に取り除かれたと信じます。つまり、私たち人間の罪が赦され、神から永遠のいのちを与えられるという神の契約の福音を信じているのです。この契約の福音が聖書全体の中心です。そして、キリスト以前に書かれた「契約の書」が「旧約聖書」、キリスト以後に書かれたものが「新約聖書」と呼ばれています。 旧約聖書は、ユダヤ民族を中心に、紀元前1500年代~前400年代の間にまたがり、数多くの人々によって書かれ、歴史の書、律法の書、預言の書、詩や歌など、合わせて三十九の書によって成り立っています。その中で、キリストと神の新しい御国が、繰り返して預言という形で語られているのです。 それに対して、新約聖書は、これらのキリストについての預言がいかに成就したかを、事実をもって説明し、その救いについて教えています。その内容は紀元30年代~90年代までの間に、おもにイエスの弟子たちによって書かれ、キリストの生涯を記した四つの福音書からはじまり、二十一通の手紙など、合計二十七の書から成っています。 なお、ユダヤ人は旧約聖書のみを「律法」とか「預言」と称し、「神のことば」、「聖書」と見なしてきましたが、キリスト信者は、旧約聖書、新約聖書すべてを「神のことば」と信じています。 聖書のことばは、どれも、自分勝手に解釈してはならない。 ペテロの手紙 第二 1章20節