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サマリー
あらすじ・解説
会津川口駅を出発して右手に臨む只見川とともに大きく左に曲がると只見川第五橋梁を超えます。2011年8月に発生した豪雨により、この只見川第5 - 第7橋梁が流出、沿線の路盤も流出するなど甚大な被害がありました。そのため会津坂下駅~小出駅間が不通に。12月には会津宮下まで復旧しますが、宮下から只見までは依然不通が続きます。赤字路線に鉄橋の付け替えなど莫大な費用をかけるべきか否か?福島県内でも大きな話題となっていました。只見線は観光路線と見られがちですが、実は重要なインフラである点も見逃せません。奥会津地方は福島県でも有数の豪雪地帯。数メートルの雪がザラにあるなか、並走する国道252号が雪で寸断されれば忽ち奥会津は陸の孤島になりかねません。また只見町から新潟県への続く252号は険しい道。沿線住民の重要なインフラとして只見線が必要なのです。色々な流れを経て、上下分離方式として会津川口駅から只見駅までの区間のインフラ部分を福島県が、運行をJR東日本とする方式になりました。全線再開通2022年10月。10年以上の年月を経て只見線のある奥会津の風景が戻ってきました。2011年当時「(東日本大震災で)被災して大変な人もいるなか、只見線を復活させてくれってワガママ言えないよな」という住民の方の声はいまでも覚えています。震災そのものでは大きな被害はなかった奥会津ですが豪雨被害はそれは甚大でした。くしくも2011年に発生した震災と豪雨。もし福島の復興を考えていただけるなら豪雨被害にあった奥会津や新潟のことも思い出していただきたいです。