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サマリー
あらすじ・解説
第44回は、前回に引き続きゲストに作曲家の林哲司さんをお迎えしての特別対談をお送りします。シティポップを代表するメロディメーカーである林哲司さんは、今年2023年デビュー50周年を迎えられました。今回は、林さんの代表曲である「September」と「真夜中のドア〜stay with me」の2曲が同時期に制作されたにも関わらず真逆の作曲法であったという貴重な制作秘話を中心に、同じく代表作である「悲しい色やね」で痛感した歌詞の大切さについて。また、造詣の深い映画音楽への見解や、昨今の“シティポップ”再評価について等、多岐に渡る豊潤な対話となっております。 【昨今盛んなコライト(共同制作)の事情】 【映画音楽の現状への見解】 ●マックス・スタイナー (1888年5月10日 - 1971年12月28日) オーストリア生まれのアメリカの映画音楽作曲家。代表作に『トップ・ハット』(1935年)『風と共に去りぬ』(1939年)『カサブランカ』(1942年)『君去りし後』(1944年)などがある。 ●ヴィクター・ヤング(1899年8月8日 - 1956年11月10日) アメリカの作曲家、指揮者、編曲家、ヴァイオリン奏者。代表曲としてジャズのスタンダードとなった「星影のステラ」、映画音楽では『シェーン』(1953年)『八十日間世界一周』(1956年)などがある。 ●トーキー 映像と音声を同調させて再生する映画のこと。 サイレント映画(無声映画)の対義語として“トーキー映画(発声映画)”と呼ばれる。 ●ヘンリー・マンシーニ「ムーン・リバー」(原題:「Moon River」) 映画『ティファニーで朝食を』(1961年)の劇中で、主演のオードリー・ヘプバーンが歌った曲(作詞:ジョニー・マーサー 作曲:ヘンリー・マンシーニ)。1961年のアカデミー歌曲賞を受賞した他、グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3部門を受賞した。 ●B. J. トーマス「雨にぬれても」(原題:「Raindrops Keep Fallin’ on My Head」) 1969年に公開されたジョージ・ロイ・ヒル監督の西部劇『明日に向って撃て!』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)の挿入歌で、B. J. トーマスの歌唱で知られる曲。同映画は、アメリカン・ニュー・シネマの代表作のひとつ。 【映画音楽の制作スタイルの画期的な変化】 ●『イージーライダー』(1969年) アメリカで1969年に公開されたピーター・フォンダとデニス・ホッパーが出演したアメリカン・ニューシネマの代表作(日本では1970年公開)。ステッペンウルフによる主題歌「ワイルドでいこう!」やロジャー・マッギンによる「イージー・ライダーのバラード」をはじめとする楽曲で構成したサウンドトラック・アルバムは1969年8月にダンヒル・レコードから発売された。 【バート・バカラックとエンニオ・モリコーネ】 ●『第三の男』(1949年)(原題:「The Third Man」) キャロル・リード監督による第二次世界大戦直後のウィーンを舞台にしたフィルム・ノワール。アントン・カラスが作曲したテーマ曲は映画公開後、1950年代最大のヒット曲となった。 このテーマ曲は、映画の登場人物の名前から「ハリー・ライムのテーマ」と呼ばれている。 ●チター オーストリア・ドイツ・スイス等ドイツ語圏を中心に弾かれている民族楽器。5本のメロディー弦と30本以上の伴奏弦を横に張り、メロディー弦を右手の親指にはめた金属製の爪で弾くもの。 【若者に流行する“ファスト映画”や“早送り再生”について】 【最近の“シティポップ”再評価について】 【同時期の「September」と「真夜中のドア」の作曲法の違い】 ●松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」 松原みきのデビュー・シングルで、1979年11月5日にキャニオン・レコード(現・ポニーキャニオン)から発売された楽曲。発売から41年後の2020年にリバイバルヒットし、現在は、シティ・ポップを代表する作品として知られている。 ●竹内まりや「SEPTEMBER」 竹内まりやが1979年8月21日にRCA(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)より3枚目のシングルとして発売した楽曲。この曲で同年12月開催の『第21回日本レコード大賞』新人賞を獲得している。 ●宮田茂樹(1949年11月4日 - 2022年7月29日) 日本の音楽プロデューサー。制作に携わった...