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第171回 18世紀アイルランドの詩人とリンクしていく感情「喉に棲むあるひとりの幽霊 (前編)」デーリン・ニグリオファ著(ゲスト:翻訳者 吉田育未さん)
- 2024/10/06
- 再生時間: 46 分
- ポッドキャスト
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サマリー
あらすじ・解説
【今回の紹介】『喉に棲むあるひとりの幽霊』デーリン・ニグリオファ著、吉田育未訳、作品社 https://www.sakuhinsha.com/oversea/30403.html . パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください! . 【今回の内容】訳者の吉田育未さんがゲスト出演/著者の狂気を感じるオートフィクション/不在の女性を扱った作品でもある/著者が母親として繰り返していく家事、育児から内面が描かれる/著者&作品紹介/著者の人生が18世紀詩人アイリーン・ドブにシンクロしていく/アイリーン・ドブの哀歌(クイネ)の挿入/翻訳することへの試み/著者の自分を差し出す衝動/女のテキスト/唐突で衝動的なシーン/メタファーに思われた母親像/家事は存在の消去//次回予告. ーーーーーーー版元サイトよりーーーーーーー アイルランドの俊英詩人による、鮮烈な散文デビュー作。18世紀に実在した詩人と著者自身の人生が入りまじる、新しいアイルランド文学。「数年に一度の傑作。ジャンルや形式の明確な定義をことごとく消し去った」《アイリッシュ・インディペンデント》恋をした。その人は18世紀の詩人だった――。殺害された夫の死体を発見した貴婦人アイリーン・ドブ・ニコネル(18世紀アイルランドに実在)は、その血を手ですくって飲み、深い悲しみから哀歌(クイネ)を歌った。アイリーン・ドブの詩は何世紀にもわたって旅をし、3人の子どもと夫とともに暮らす、ある母親のもとにたどり着く。家事、育児、度重なる引っ越しの両立に疲れ果てた彼女は、自身の人生と共鳴するアイリーン・ドブの世界に夢中になり、やがて彼女の日常を詩が侵食し始める――。他者の声を解放することで自らの声を発見していく過程を描き、《ニューヨーク・タイムズ》ほか各紙で話題となった、日記、哀歌、翻訳、詩人たちの人生が混交する、異色の散文作品(オートフィクション)。◎ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞ほか受賞◎ラスボーンズ・フォリオ賞 最終候補◎「18世紀にアイルランド/イギリスで書かれた最高の詩」とも称される『アート・オレイリーのための哀歌』の全編訳付き 【文学ラジオ空飛び猫たちを初めて聞く人向けのnote記事】 声で届ける文学!Podcast番組「文学ラジオ空飛び猫たち」おすすめエピソード特集 https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35 【番組へのお便りはこちらから!】 https://forms.gle/a569tyUhMDDaCXGF8 【メルマガ会員募集中! 】 毎週土曜日朝7時に配信! 無料版は本編エピソードには収めきれず、泣く泣くカットした部分を聞いて頂ける内容になっております! 有料版は我々2人に対しての応援・支援をしたい!という想いを持って頂ける人を対象に、月額500円のサブスクをご用意。ささやかな御礼として編集後記という配信後の感想などをお送りします。なお、こちらに有料登録して頂いた方々を我々はサポーターと呼ばせて頂いております。 どちらも theLetterというニュースレター配信サービスを使わせて頂いております。最初は無料購読登録から始まりますので、是非気になった方はまず無料登録を! https://radiocatwings.theletter.jp/ ※登録されると確認メールが迷惑フォルダに入ってしまう可能性がございます。すべてのメールをご確認ください。 ※もちろんサポーターとしてご支援頂かなくても、Podcastを聴いて頂けるだけでも本当に嬉しいです。 【文学ラジオ空飛び猫たちとは】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ 京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ 文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、 読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます! 毎週月曜日朝7時に配信しています。 【SNSでご投稿ください】 番組の感想...