『夢見通りの人々』のカバーアート

夢見通りの人々

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夢見通りの人々

著者: 宮本 輝
ナレーター: 吉田 健太郎
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このコンテンツについて

大阪、難波の少し南にある「夢見通り商店街」。よくもまあ、その名称にそぐわない人間たちばかり、と、詩人志望の春太は思う。男色家と噂されているカメラ屋の若い主人。競馬狂いで夫婦喧嘩ばかりしている中華食堂太楼軒のオヤジ。若い美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。もとヤクザだという肉屋の兄弟… クセ強く自分の人生の主役を張っている男女をとらえたオムニバス長編。 監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史(C) ことのは出版株式会社 現代文学

夢見通りの人々に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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オススメ

コテコテ大阪の商店街の住人を舞台が舞台。様々な濃すぎるキャラが交わったり交わらなかっったり。みんなイケてない感があり人間味溢れる。狭いコミュニティの中でお互い付かず離れずの関係だが、各人には歩んできた長い人生の歴史があり、今がある。
深く考えたくないような気分の時の読書に、これ以上なくオススメ

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よかった オーディオブックに合う

最近Audibleのラインナップが秀逸です。
この作品もそのひとつ
読書の時間のない人。Audibleおすすめです

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感想

短編各々の主人公が直面する現実に向かい精一杯自分らしく生きている様が書かれている。このような情景を描ける作家は素晴らしい。

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話に入っていきやすい

聞きやすくいっきに聞いてしまいました。続きがあれば聞きたいい

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これはもう芸術作品だ!

最初からずっと引き込まれ、あっという間に終わった。

一つ一つの物語が秀逸で、切なくて胸に刺さり、温かくてグッと来る瞬間が何度もあった。

主人公を中心として、周りの人達が少しずつラップし、商店街の大きな物語になった。その織りなす美しさに、これはもう芸術作品であると思った。

朗読も良かった。

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2023年に読聴した最高傑作の中の一つ。

素晴らしかった。本当に素晴らしかった。
『夢見通り』という裏寂れた商店街に暮らす人々を主人公にしたオムニバス形式の作品である。
何が凄いって、聴読中、一瞬たりとも気が緩まなかったこと。私はずっと集中して聴いていた。
こんな体験はオーディブルを契約してから初めてかもしれない。

「とある街のとある人々の暮らし」を描いた作品は巷に沢山あれど、なかなかこうした名作には出逢えない。作品の登場人物は、善人でも悪党でもない。ごくありふれた、日常の瑣末な出来事に煩悶しながら明日をなんとか生きようとする人々である。なのに何故、彼らのことがこんなに愛おしくなるのか。

文章は簡潔にして的確、すらすらと耳に入る。
けれど、作品のところどころに「おや?」という箇所が入る。この「おや?」は良い意味で、「これは一体、どういう意味なのだろう?」という一種哲学的な問いかけを作品からされている感じ。
私は立ち止まり、思案する。
こうした、読者が立ち止まれる余白こそ、名作が名作たる所以でもある。

ナレーションは全体的にはいいが、ところどころ「関西人じゃない人が取ってつけたように関西弁を喋っている感じ」があり、最初はそれに違和感があったので⭐︎マイナス1。次第にそれが気にならなくなったのは、繰り返し朗読するうちナレーターの関西弁が上手くなったのか?

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昭和のかおり

大阪の夢見通りに住むさまざまな人たちの物語。話がどこへ向かうというわけでもないが、あー、昭和の頃はこういう人いたような、と少しノスタルジックになる。

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希望の作品

絶望から希望へ。その過程は自分では予測できない。予測できたら、いつまでも絶望などという状態にとどまっていないから。
予測不能のその過程は、ひょんなきっかけで走り出し、ジェットコースターのように急展開を見せ、人をワクワクさせる。
そんな作品だ。

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