平家物語 巻第六
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岡崎 弥保
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著者:
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作者未詳
このコンテンツについて
南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまますべて収録しています。
治承五年正月一日、内裏には東国の兵革、南都の火災によって、朝拝とどめられ、主上出御もなし。(巻第六・新院崩御)
<収録内容>
平清盛死す。巻第六は、治承五年(1181年)から寿永二年(1183年)までを描く。力を失った平氏に、木曽義仲が勢力をのばしていく。
心労でふせっていた高倉上皇が崩御する。人々はそのやさしい人柄を偲んだ。その翌月、平清盛は突然熱病におかされて、壮絶な死を遂げる。一方、源氏は木曾義仲が台頭し、信濃・上野を平定する。平氏は追討軍を出すが、義仲に大敗する。各地で反平氏の動きが盛んになり、ますます源氏に勢力が傾いていく。
01 新院崩御(しんいんほうぎょ)
02 紅葉(こうよう)
03 葵前(おういのまえ)
04 小督(こごう)
05 廻文(めぐらしぶみ)
06 飛脚到来(ひきゃくとうらい)
07 入道死去(にゅうどうしきょ)
08 築島(つきしま)
09 慈心房(じしんぼう)
10 祇園女御(ぎおんにょうご)
11 嗄声(しわがれごえ)
12 横田河原合戦(よこたがわらのかっせん)
<作者・成立>
作者未詳。『徒然草』に、平家物語の作者は信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)という記述があるが、確証はなく異説も多い。
成立は十三世紀初めごろ。琵琶法師の平曲によって全国に広まったため、巻数や内容の差異があるさまざまな異本が伝わる。当初は三巻本であったが、十二巻本に増補され、さらに灌頂巻(かんじょうのまき)が加わった覚一本が現在ではよく知られている。覚一本は、琵琶の名手・覚一(かくいち)が1371年に完成させたものといわれる。
<朗読:岡崎 弥保(おかざき・みほ)>
俳優・語り手。
東京女子大学卒業、同大学院修了(日本古典文学専攻)。言葉の力に魅せられ、編集者を経て、俳優・語り手に。演劇・語りの舞台に数多く出演。2010年朗読コンクール優勝(NPO日本朗読文化協会主催)。俳句「藍生」(黒田杏子主宰)会員。『源氏物語』全五十四帖(与謝野晶子訳)の朗読CDをはじめ、「おくのほそ道」「にほんむかしばなし」「小泉八雲怪談集」「ひろしまのピカ」「夏の花」等、収録多数。©2019 PanRolling
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