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弟子

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弟子

著者: 中島 敦
ナレーター: 斉藤 範子
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このコンテンツについて

「孔子家語」「論語」を原典とした
孔子と子路による美しき師弟愛を描いた、中島敦の代表作

乱世の時代であった春秋時代の中国、仁義に熱く武を好んだ子路は
「儒教の祖」として知られる孔子と出会う。
互いの問答のなかでやがて孔子の尊大さに惹かれた子路は
孔子の弟子となり多くの事を学んでいく。
世の中にはびこる不善や悪に苦悩や葛藤を抱きつつも
師である孔子と問答を繰り返し成長していく子路を描いたこの作品は
今でも多くの方々に愛読されている。

中島敦(なかじま・あつし)
昭和時代前期の小説家。1909年東京生れ。東大国文科卒。
祖父は漢学者中島撫山、伯父にも漢学者が多く、父は中学の漢文教師。
1933年横浜高等女学校の教師となり、かたわら作家を志して習作にはげんだ。
持病の喘息悪化のため、転地療養を兼ねて41年パラオの南洋庁に赴任する。
唐代の伝奇「人虎伝」を素材にした「山月記」が深田久弥の推挽で42年2月の「文学界」に掲載され文壇にデビュー。同年5月発表の《光と風と夢》も好評で以後創作に専念。
パラオ南洋庁書記の職を辞して作家生活に入ろうとしたが、同年12月持病の喘息のために夭折した。代表作に「李陵(りりょう)」「弟子」「光と風と夢」など。©2022 PanRolling
アジア 文芸小説

弟子に寄せられたリスナーの声

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分かりやすい


文字だと躓きそうな難しい流れも、スムーズに聴く事が出来ました。
聴いてみて良かったら歴史を勉強したり、小説版を購入したりと広げることが出来るので、最初の1歩としてちょうどいいです。

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実在の人物の物語

孔子の弟子 子路が主人公のおはなし。
問題児だった子路が孔子と出会い、問答をした際に孔子の偉大さに気が付き弟子になります。
会話が書き下し文?ですが、ナレーターの方が自然に読んでいるのでわかりやすく聴くことができました。
一見難しそう文章なので、書物なら手に取らなかったかもしれません。
オーディオブックなので簡単に聴くことができました。

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真っ直ぐさに絆される

哲学が好きだし、人情的な感じが良くていろいろ考えながら楽しく聴けました。

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出てくる人が多い

登場人物が多くて、誰だよ?ってなりますが、主人公と孔子を見ていれば良いかなと。問答とか面白い。

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孔子の弟子でも有名な男、子路

孔子の弟子の子路の話は孔子の人物伝を読んで知っていたが、最もよく登場する弟子ですよね。もともとならず者のような男で、孔子にもよくたしなめられる問題児だが、素直でかわいらしい。なんとなく自分も感情移入してしまう存在である。そして立派に出世するのだから大したものだ。最後はなんとも残念であるが、死に様も立派であった。

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本なら挫折してた

中島敦は基本的に難しい感じが多いのでナレーターさんの、朗読の助けがなければ本当に挫折していました。
最後まで聞けてよかったです。

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わずか33歳で死んだ著者のなんと深い本か

本書は昔から愛読してます。音読にて聴くと漢字が浮かんでニンマリ嬉しい。
しかし33歳と言う若さでこれほどの快作が書けるとは!しかも本人は遊侠の徒でもない痩せインテリなのに。
孔子を調べて、ついに結論しました。世の中を血縁による差別で維持する宗教の開祖だと。だから子路には物足りない。子路は血縁より能力と大志ある人物に惚れて生きる漢です。これは敗戦前の日本に生きた中島敦自身の煩悶では?
(李陵と蘇武との対比では更に強烈に煩悶してますね)
本書に巡り逢えて幸せです。

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ちゃんとわかるとおもしろい

中国の歴史や偉人についてある程度知識があるとなお面白い。難しい文脈もナレーターさんが上手く語ってくれていて、よかった。

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よかったです

聞けて本当によかったです。作品の世界を楽しむことができました。

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言葉は難しいけど面白さが伝わる

今まであまり馴染みのなかった中島敦ですが、面白く聴くことができました。
難しい言葉がたくさん出てくるものの、子路が疑問に思う事を聴きながら一緒に考えてみたり、なかなか聴きごたえのある作品でした。

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