『樋口一葉日記〈その一〉』のカバーアート

樋口一葉日記〈その一〉

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樋口一葉日記〈その一〉

著者: 樋口 一葉
ナレーター: 岡崎 弥保
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このコンテンツについて

十五歳から死に到る二十四歳まで膨大な日記を書き残した樋口一葉
〈その一〉
一葉が数え16歳のときに書いたとされる貴重な最初の日記「身のふる衣 まきのいち」から当時の日常生活が書かれた「わか草」までを抜粋して収録いたしました。

01身のふる衣 まきのいち〈明治20(1887)年1~2月〉15歳
収録箇所[1月15、22、29日、2月5、19、21日]
一葉が十五歳で書いた現存する最初の日記。

02 無題〈明治22(1889)年7月、明治23(1890)年〉17~18歳
収録箇所[明治22年日付不明、7月12~19日、明治23年日付不明]
女性として生きることの難しさを新聞記事などに触発されながら書いている。

03しのぶぐさ〈明治23(1890)年〉18歳
*収録箇所[はつ秋風・朝がほ いずれも明治23年日付不明]
メモ書きのような雑多な書きつけや和歌、随筆のような文章にタイトルが記されているものもある。

04若葉かげ〈明治24(1891)年4~6月〉19歳
収録箇所[4月11、15、21、22、24~26日、5月8、12、15、27、30日、6月2、3、15~17、20~24日]
4月11日、「萩の舎(はぎのや)」の面々と花見の宴。

05わか草〈明治24(1891)年7~8月〉19歳
収録箇所[7月17、20~25、30、31日、8月1~8日]
「萩の舎」の友人たちとの歌会や稽古、親戚の来訪、浴衣の仕立ての請け負い、天候のことなどの、日々の暮らしぶり。

樋口一葉
1872年~1896年。小説家。東京生まれ。
歌塾「萩の舎」で和歌や古典文学を学び、朝日新聞の小説記者である半井桃水に小説の指導を受ける。一時、生活苦のため小説をあきらめ雑貨店を営むが、のちにその経験を活かし「たけくらべ」「にごりえ」などを次々に発表した。肺結核のため、24歳で夭逝する。

岡崎弥保(おかざき・みほ)
俳優・語り手。
東京女子大学卒業、同大学院修了(日本古典文学専攻)。言葉の力に魅せられ、編集者を経て、俳優・語り手に。2010年朗読コンクール優勝(NPO日本朗読文化協会主催)。藍生俳句会・いぶき俳句会 会員。『源氏物語』全五十四帖(与謝野晶子訳)、「平家物語」全十三巻をはじめ、「おくのほそ道」「にほんむかしばなし」「小泉八雲怪談集」「ひろしまのピカ」「夏の花」等、朗読CD・オーディオブックの収録多数。
公式サイト「言の葉」
ブログ「言の葉つむぎ」
声のブログ「耳で聞く俳句《一日一句》©2022 PanRolling
文芸小説

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時代を感じさせない感性

素晴らしいリズム、簡潔な描写、そして端正な文体。
作者の人柄や知性、教養を感じることが出来る素晴らしい文章です。当時の事を知る上でも貴重な資料だと思います。特に女性参政権を書いたくだりは、いまでも、ほぼ、女性を取り巻く状況はさほど変わっていないのでは、と思ったほどです。一葉がどう感じどう時代を捉えたかがわかるとても有益な作品だと思います。

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