『死の講義』のカバーアート

死の講義

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死の講義

著者: 橋爪 大三郎
ナレーター: 隈本 吉成
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このコンテンツについて

本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、デスクトップのライブラリー、またはアプリ上の「目次」でご確認ください。(アプリバージョン:Android 2.40以上、iOS 3.11以上)

本書は、死んだらどうなるかの話。といってもスピリチュアルな本ではなく、「死」とは何かについて、知の達人橋爪大三郎氏が、宗教社会学の視点から鮮やかに、説明する本。

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生き物はそもそも、すべて死ぬのです。しかし、生き物は、死ぬそのときまで、死ぬと思っていません(たぶん)。人間は違います。うんと小さい子は別として、ちょっと知恵がつくと、みんな死ぬらしい、自分も死ぬだろう、と思うようになります。

では、死んだらどうなるとわかっているのでしょうか。(中略)そう、複雑な社会には宗教というものができるのです。いくつも宗教がある。それは、死んだらどうなるか、の考え方がいくつもあるということです。

これまで人類に大きな影響を与えた宗教は、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、仏教、の五つです。それぞれ、人間は死んだらどうなるか、についてしっかりした考え方をもっています。 

そこでこの本では、これらの宗教が、人間は死んだらどうなると考えているのか、詳しく追いかけることにします。(本書の「はじめに」より)

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死んだらどうなるのか、死んでみるまでわからない。だから、死んだらどうなるのかは、自分が自由に決めていい。宗教の数だけ、人びとの考え方の数だけ、死んだらどうなるのか、の答えがある。そのどれにも大事な生き方が詰まっており、人生の知恵がこめられている。

コロナ禍で「死」をこれまで以上に身近に感じている多くの人々に読んでほしい一冊。

©2020 HASHIZUME Daisaburo (P)2021 Audible, Inc.
哲学 宗教・スピリチュアル

死の講義に寄せられたリスナーの声

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オーディブルで出会った最高作品

様々な宗教全般についての話が多く、死についてはその一部という感じがし、タイトルから想像していたような話とは少し違ったかなと思った。しかし、内容は濃厚でかつ、今まで知らなかったことが盛り沢山。この作品で本当の意味で宗教と向き合うことが出来るようになる読書も出てくるのかなと思います。人の人生に影響も与える本って素晴らしいですね。

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ほんわか

もっと暗い内容かと身構えましたが、内容もナレーションもほんわかしていて、わかりやすく、おもしろかったです。

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ある種の「公理系」

著者が述べているように、己の死は体験できない。であるから「どう考えれば破綻しないか」というある種の「公理系」ではないかと思われる。「直線上にない点を通る交わらない直線は何本引けるか」でユークリッド幾何学や非ユークリッド幾何学ができたように。尤もユークリッド幾何学や非ユークリッド幾何学が今以降否定される事はないだろうが、今ある死に対する考え方の中には将来廃れるものがないとは言えないのではないか。であるから「ミイラやピラミッドを作らせたが、今はそれを持つ人はいないであろう古代エジプトの考え」といった廃れた考えも取り上げて欲しかった。また「子 路、鬼神に仕えるを問う」の儒教の考え、キリスト教の殉教思想を「密輸入」した「英霊思想」というのが興味深かった。

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