『あぶない一神教』のカバーアート

あぶない一神教

(小学館)

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あぶない一神教

著者: 橋爪 大三郎, 佐藤 優
ナレーター: 河口 薫, 津々良 篤
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このコンテンツについて

9.11テロ、「イスラム国」誕生――キリスト教世界とイスラム教世界の衝突が激しさを増している。だが、歴史を遡れば、両宗教は同じ「神」を崇めていたはず。どこで袂を分かち、何が異なり、なぜ憎しみ合うのか。©2015 Daisaburo Hashizume/Masaru Sato 宗教学

あぶない一神教に寄せられたリスナーの声

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聴き手にある程度の知識が必要

一神教と多神教の違いやそれに伴う傾向や問題など、対談形式が採用されていて、ある程度の知識と時間を持ち、どちらの発言かを追っていかないと話についていけない。

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何を言いたい本だったのか、理解及ばず

基本、運転しながら聞いていたが、そのレベルの集中力では理解が難しかった。
断片的な話(知識)としては、わかった部分もあったが、全体として何を言いたい本なのか、なにが「あぶない」のかは理解に至らなかった。

対談形式なので、ナレーターを2人起用しているのは良いが、どうせならもっと雰囲気の違う2人にすれば良いのにと思った。基本、どっちの言葉かわからずに聞いている状況になってしまっていた。

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危うい一神教?

聴く限りでは一神教には「あぶない」だけではなく、「危うい」一面もあるのではないかと思いました。例えばキリスト教の三位一体は「人間には分からないから」と言われています。尚橋爪大三郎の師匠の小室直樹が「宗教が確立するには戒律が必要⇒新約聖書は主に内面に於ける神との対話で戒律がない。⇒ユダヤ教の戒律を拝借する事にしたが、その中には例えば割礼といった他民族には受け入れられないものも少くないので、そういったものは排除⇒一神教の戒律を変更できるのは唯一神だけ⇒だからキリストを神でもあるという事にした。」といった“種明かし”をしています。またイスラム教はなまじ整合性が高いが故に変化できる余地が乏しいとも。それから日本ですが、在日イスラム教徒が日本にイスラム教の土葬の墓地を作ろうとしたら地元に反対されたそうです。鳥葬なら兎も角土葬は日本もやっていたはずなのですが。衛生とか言っていますが、それは医学的なそれではなく神道的な「死の穢れ」でしょう。最後に政治と経済との関係ですが、公然と一体化している中国だけではなく、今の資本主義が隠れ借金で好景気を“演出“しないと維持できなくなっているので、事実上一体化しているのではないかと。

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知らない分野を知れる楽しさがある

世界を見ても、貧富の差や、勤勉な国、浪費して貯蓄しない国民性などと安直に見ていたが、そこに宗教が影響してるとは考えたこともなかったので、新しい発見が多くて面白かった。

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おすすめです。

一般的に日本では中東を一色の「イスラム教」という視点で見がちですが、中東人のアイデンティティを知る上では『複合アイデンティティ』という定義がピッタリですね。
『あぶない一神教』は2015年発で若干古いですが、イスラム教、キリスト教やユダヤ教といった一神教だけでなく、日本のこと、世界のことを知るにはとてもいい本です。

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超越?

2、3回聴いたけれど、中々に難しい本でした。対談を収録したものだから、テーマに沿って論述、解説していない。話が飛んでいるスキマを埋める知識が必要だと感じました。一神教の超越(人間をはるかに超越している神の存在?)という概念がいまいちピンと来ませんでした。それこそ、日本的宗教感にどっぷり浸かっているからかもしれません。橋爪氏の、"不思議なキリスト教"面白かったので、オーディブル化してほしいです。

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