『痴人の愛』のカバーアート

痴人の愛

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痴人の愛

著者: 谷崎 潤一郎
ナレーター: 野口 晃
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このコンテンツについて

これは私、河合譲治とその妻――河合夫人との、昔話であります。

彼女と初めて会ったのは八年前、私が二十八の時分です。
当時やっと数え歳の十五であった彼女は、カフエエの給仕をしていました。
そんな子供に興味を持った理由はハッキリとは覚えてはいませんが、
多分最初は、その児の名前が気に入ったからなのでしょう。
彼女の本名は奈緒美と云い、そのナオミという西洋風でハイカラな名前が、私の好奇心に投じました。

私はかねてより西洋趣味で、古めかしい日本式の「結婚」という儀式張ったものを嫌っていました。
私の望みは、「世帯を持つ」と云うようなシチ面倒臭いものではなく、
もっとシンプルに、気に入った女と遊びのような気分で、一軒の家に住むことでした。

そういう意味で、ナオミは私の眼鏡にかなったわけです。
一面では彼女の境遇に同情した結果でもあるわけですが、
他の一面には私自身のあまりに平凡な、あまりに単調なその日暮らしに色彩を添えたかったのです。
この児を引き取って世話をしてやろう。
ナオミはきっと女中の役もしてくれ、小鳥の代りにもなってくれよう。
そして望みがありそうなら、大いに教育してやって、自分の妻に貰い受けても差し支えない――。

やがて、正式に河合夫人となったナオミは、女性らしい美しさを増していきました。
しかし全てが私の理想通りというわけにはいきませんでした。
ナオミは、男を欺し利用する――いわゆる毒婦へと、成長してしまったのです……。

私達夫婦の関係は、恐らくは読者諸君に取っても、きっと何かの参考資料となるに違いないでしょう。©2022 PanRolling
世界文学 歴史小説

痴人の愛に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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人物の性質や心情がより伝わった

譲二がナオミに振り回される様子が、ナレーションがある事でより伝わってきて良かったです。

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約100年

このお話が約100年前に書かれたとは、物語を聞いてから調べて驚きました。

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良かったです


面白かったです。
長いので途中で飽きるかなと思いましたが、全然そんなこともなく。
ストーリーの好みは分かれるかもしれません。

ナレーターさんの語りがスッと入ってくる感じで良かったです。

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類友なんでしようかねぇ

ベクトルは違うにしろ似たもの同士がくっ付いた結果、こうなったのか…どちらにしろ、こうはなりたくないですね。ドMの極ですね。

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夢中になる気持ちわかります

なおみを想う語り口はとてもお気持ちお察ししますが、やめとけぇ〜?的な思いにかられまくりました。
聴いてる自分に色々刺さってくる作品でした。

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有名作品をわかりやすく聴ける

谷崎潤一郎の作品は読んだことあるのですが、「痴人の愛」は長いからどうしようかとなと躊躇していました。
しかし、音で聴くとわかりやすく、また、雰囲気に合った朗読なので、書籍で読むよりもわかりやすいと思いました。

オーディオブックなら、長い作品にも挑戦できるかなと思いました。

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物語のリアリティを耳から感じ取る

物語前半、語り手である主人公が「なおみ」という少女に対して愛おしく思う気持ちが伝わってきて、耳に心地よい深みのある声によって、物語にリアリティが生まれているんだなぁと思いました。どんどん先が聴きたくなります。

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いつの時代もこんなもんか…笑

オレは絶対こうはなりたくないわ!と思いながらも、主人公の気持ちがよくわかる。そんだけかわいい子なら、そりゃ何があっても手放したくないか・・・。
話が先にすすむにつれ、いろいろと胸がえぐられて、ツライ。
大正時代にこんな女の子いたの!?って思ってしまうが、実は今とそんなに変わらんのかもしれん、男も女も。
当時の男どももきっと胸をえぐられながらこの話を読んだに違いない。

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