
虫の生命(小学館の名作文芸朗読)
小学館
カートのアイテムが多すぎます
カートに追加できませんでした。
ウィッシュリストに追加できませんでした。
ほしい物リストの削除に失敗しました。
ポッドキャストのフォローに失敗しました
ポッドキャストのフォロー解除に失敗しました
Audible会員プラン無料体験
-
ナレーター:
-
神前 有紀
-
著者:
-
夢野 久作
このコンテンツについて
こちらもおすすめ
-
骸骨の黒穂
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 57 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
直方の南の町外れに一軒の居酒屋があった。主人は藤六といい六十絡みの独身者の老人。
著者: 夢野 久作
-
卵
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 15 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
三太郎君が勉強に飽きて裏庭に出てみると、ジメジメした土の上にあかんぼの頭ぐらいの白い丸いものが見えます。それは一つの大きな卵で、その横の地面には、こう書いてありました。
……三太郎様へ……露子より
露子さんと三太郎君が初めて顔を見合ったのは、今年の春の初めでした。それは隣家に越してきた露子さんが、二階の窓からこちらを見下ろす視線と、勉強していた三太郎くんの視線とが、一瞬スレ違っただけでした。それから後、二人は毎日のように顔を合わせておりました。お互いに恋を感じていることを知りながらも、ウッカリ視線でも合うと、慌てて眼をそらして、家の中へ引っ込んでしまうのでした。そうしてトウトウニッコリし合う機会が一度もないうちに、別れなくてはならなくなったらしいのです。
三太郎君は、それから毎晩その卵を抱いて寝ました。三太郎君は卵が可愛ゆくなりました。こわさないようにソッと抱いて寝るのが、この上もない楽しみになって来ました。
そのうちに卵は次第に変化して来るようでした。中から聞こえる寝息と思っていた物音が、夜の更けるにつれて高まって、しまいにはウンウンという唸り声かと思われるようになりました。
三太郎君は気味がわるくなって来ました……
夢野久作
日本の小説家
-
-
難しい…
- 投稿者: むっちゃん 日付: 2024/09/21
著者: 夢野 久作
-
人の顔
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 蘇武 ケンジ, 中山 依里子
- 再生時間: 1分未満
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
チエ子には奇妙な癖があった。空でも壁でも木の幹でも、様々な場所や物をじっと見つめていると、チエ子にはそこに人の顔が見えた。母親と夜道を歩いていたチエ子は星空を指差して、父親の顔があると言った。それを聞いた母親は、チエ子を気味悪がってあまり可愛がらなくなっていった。その後、長い間航海から帰ってきた父親と二人で、チエ子は活動(活動写真)を見に出かけた。その帰り道、チエ子は夜空を指差して母親の顔があると言ったが、上機嫌だった父親は可愛い子どもの話を微笑ましく聞いていた。しかしチエ子には、母親の顔の隣に父ではない別の人間の顔が見えた…
著者: 夢野 久作
-
ココナットの実
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき
- 再生時間: 1 時間 11 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
妾こと美少女エラ子は、神戸海岸通りのレストラン・エイシャの隅っこに腰掛けていた。
著者: 夢野 久作
-
蚊帳の研究
- 著者: 寺田 虎彦
- ナレーター: 伊藤 治明
- 再生時間: 5 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
物理学者であり、夏目漱石の最古参の弟子でもある寺田寅彦。『吾輩は猫である』の水島寒月や『三四郎』の野々宮宗八のモデルともいわれている。
著者: 寺田 虎彦
-
骸骨の黒穂
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 57 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
直方の南の町外れに一軒の居酒屋があった。主人は藤六といい六十絡みの独身者の老人。
著者: 夢野 久作
-
卵
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 15 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
三太郎君が勉強に飽きて裏庭に出てみると、ジメジメした土の上にあかんぼの頭ぐらいの白い丸いものが見えます。それは一つの大きな卵で、その横の地面には、こう書いてありました。
……三太郎様へ……露子より
露子さんと三太郎君が初めて顔を見合ったのは、今年の春の初めでした。それは隣家に越してきた露子さんが、二階の窓からこちらを見下ろす視線と、勉強していた三太郎くんの視線とが、一瞬スレ違っただけでした。それから後、二人は毎日のように顔を合わせておりました。お互いに恋を感じていることを知りながらも、ウッカリ視線でも合うと、慌てて眼をそらして、家の中へ引っ込んでしまうのでした。そうしてトウトウニッコリし合う機会が一度もないうちに、別れなくてはならなくなったらしいのです。
三太郎君は、それから毎晩その卵を抱いて寝ました。三太郎君は卵が可愛ゆくなりました。こわさないようにソッと抱いて寝るのが、この上もない楽しみになって来ました。
そのうちに卵は次第に変化して来るようでした。中から聞こえる寝息と思っていた物音が、夜の更けるにつれて高まって、しまいにはウンウンという唸り声かと思われるようになりました。
三太郎君は気味がわるくなって来ました……
夢野久作
日本の小説家
-
-
難しい…
- 投稿者: むっちゃん 日付: 2024/09/21
著者: 夢野 久作
-
人の顔
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 蘇武 ケンジ, 中山 依里子
- 再生時間: 1分未満
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
チエ子には奇妙な癖があった。空でも壁でも木の幹でも、様々な場所や物をじっと見つめていると、チエ子にはそこに人の顔が見えた。母親と夜道を歩いていたチエ子は星空を指差して、父親の顔があると言った。それを聞いた母親は、チエ子を気味悪がってあまり可愛がらなくなっていった。その後、長い間航海から帰ってきた父親と二人で、チエ子は活動(活動写真)を見に出かけた。その帰り道、チエ子は夜空を指差して母親の顔があると言ったが、上機嫌だった父親は可愛い子どもの話を微笑ましく聞いていた。しかしチエ子には、母親の顔の隣に父ではない別の人間の顔が見えた…
著者: 夢野 久作
-
ココナットの実
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき
- 再生時間: 1 時間 11 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
妾こと美少女エラ子は、神戸海岸通りのレストラン・エイシャの隅っこに腰掛けていた。
著者: 夢野 久作
-
蚊帳の研究
- 著者: 寺田 虎彦
- ナレーター: 伊藤 治明
- 再生時間: 5 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
物理学者であり、夏目漱石の最古参の弟子でもある寺田寅彦。『吾輩は猫である』の水島寒月や『三四郎』の野々宮宗八のモデルともいわれている。
著者: 寺田 虎彦
-
火縄銃
- 著者: 江戸川 乱歩
- ナレーター: 鬼城院 護
- 再生時間: 32 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
江戸川乱歩を語るうえで押さえておきたい作品。乱歩が早稲田大学在学中に日記の余白に書き留めておいたものを後に作品化したものとされています。探偵小説の黎明期のこの作品に登場する
著者: 江戸川 乱歩
-
江戸川乱歩 名作コレクション
- 著者: 江戸川 乱歩
- ナレーター: 野口 晃, 西村 健志, 斉藤 範子
- 再生時間: 26 時間 31 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
江戸川乱歩の作品は沢山あるので、何を選んだら良いか分からない!
オススメがまとめてあれば!という声にお応えしました。
-
-
聴くドラマ
- 投稿者: Amazon カスタマー 日付: 2020/11/29
著者: 江戸川 乱歩
-
怪青年モセイ
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 小野 忍
- 再生時間: 5 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作のエッセイ。初出は「猟奇」[1931(昭和6)年]。「猟奇」の責任編集者であるモセイ=河東茂生との出会いを綴る。
著者: 夢野 久作
-
算盤が恋を語る話
- 著者: 江戸川 乱歩
- ナレーター: 鬼城院 護
- 再生時間: 28 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
喜劇、です。しかし乱歩ですから「謎解き」もあります。それは算盤(そろばん)。内気な男は愛の告白に算盤をどう使ったのか、そしてその恋の行方は、、、。大正ノスタルジーの香りがプン
著者: 江戸川 乱歩
-
空を飛ぶパラソル
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 1 時間 21 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
福岡時報の新聞記者である「私」は特ダネを探しに九大工学部へ向かう。工学部の正門前は一面の水田になっていた。
著者: 夢野 久作
-
老巡査
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき
- 再生時間: 32 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
睦田老巡査は、足元に落ちていた金口の巻きタバコの吸いさしを見つけた。
-
-
情けない
- 投稿者: いかりや 日付: 2022/04/03
著者: 夢野 久作
-
鯉
- 著者: 岡本 綺堂
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 27 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
岡本綺堂の怪奇小説。いい川魚の料理屋があるというでみんなで食べに来たが、梶田という老人が鯉の洗肉を食べない。なにかわけがあるようだ。
鯉を食べたがらない梶田老人のわけをみんな聞きたが
-
-
ナレーターさんの語り素晴しい。
- 投稿者: タカブシギ 日付: 2025/01/30
著者: 岡本 綺堂
-
近眼芸妓と迷宮事件
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 41 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
元刑事が出会ったひとつの事件。材木屋の主人である金兵衛が殺害されたことで物語がはじまる。
著者: 夢野 久作
-
若返り薬
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 12 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
太郎さんは父親から銀色に光る空気銃をもらった。喜んだ太郎さんは毎日スズメを撃って歩くが一匹もあたらない。そのうち、弾がなくなってしまった。
-
-
眠れない夜に
- 投稿者: 葉月 日付: 2021/03/23
著者: 夢野 久作
-
鈴木三重吉童話全集――ぶくぶくながなが火の目こぞう
- 著者: 鈴木 三重吉
- ナレーター: でじじ
- 再生時間: 11 時間 7 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
鈴木三重吉は日本の児童文化運動の父として知られています。
著者: 鈴木 三重吉
-
虻のおれい
- 著者: 夢野久作
- ナレーター: 愛野 えり
- 再生時間: 9 分
- オリジナル版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
愛野えりによる「夢野久作 虻のおれい」
著者: 夢野久作
-
一足お先に
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 2 時間 17 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
の膝小僧が不意にキリキリと痛み出して青年・新東は跳ね起きた。何かしらの鋭い刃物で突き刺されたような痛み。 半分夢心地のまま、その辺りを触ってみると右足が見つからない。そう、新東は肉腫によって右足を切断していた。 切断してから気味の悪い足に関する夢をよく見ていた。
-
-
何度も聞いた
- 投稿者: うっち 日付: 2024/09/25
著者: 夢野 久作
-
瓶詰地獄
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 宮負 潤
- 再生時間: 34 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
離れ島に救いの船がやってきた。太郎とアヤコはこちらに寄ってくる船を見ていた。そこには、彼らの父親や母親の姿もあった。
-
-
夢野久作ワールド
- 投稿者: あーまーぞーん 日付: 2024/12/14
著者: 夢野 久作
-
きのこ会議
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 岩本 紗依
- 再生時間: 6 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
日本探偵小説三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」の作者・夢野久作の短編。 初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈がん茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに、初茸が立ち上って挨拶をしました。 「皆さん。この頃はだんだん寒くなりましたので、そろそろ私共は土の中へ引き込まねばならぬようになりました。今夜はお別れの宴会ですから、皆さんは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」 皆がパチパチと手をたたくと、お次に椎茸が立ち上りました――
著者: 夢野 久作
-
巡査辞職
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 2 時間 18 分
- 完全版
-
総合評価
-
ナレーション
-
ストーリー
「草川の旦那さん。大変です。起きて下さい。モシモシ。起きて下さい。私は深良一知(ふからいっち)です」
暑い暑い七月の末の或る早朝であった。山奥の谷郷村駐在所の国道に面したホコリだらけの硝子戸をケタタマシク揺ぶりながら、一人の青年が叫んだ。
それは見るからにここいらの貧乏百姓の児と感じの違った、インテリじみた色の白い鼻筋のスッキリとした美しい青年であった。慌てて走って来たものと見えて、手拭浴衣の寝巻に帯も締めない素跣足が、灰色の土埃にまみれている。……と……駐在所の入口になっている硝子戸が内側からガタガタと開いて、色の黒い、人相の悪い顔に、無精鬚をぼうぼうと生した、越中ふんどし一つの逞ましい小男が半身を現わした。
「どうしたんか」
「アッ。草川の旦那さん」
草川巡査はねむそうな眼をコスリコスリ青年の顔を見直した。
「何だ。一知じゃないかお前は……」
「はい。あの……あの……両親が殺されておりますので……」
「何……殺されている? お前の両親が……」
「はい。今朝、眼が醒めましたら、台所の入口と私の枕元に在る奥の間の中仕切が開け放しになっておりましたから、ビックリして奥の間の様子を見に行ってみますと、お父さんと、お母さんが殺されております。蚊帳(かや)が釣ってありますので、よくわかりませんが
著者: 夢野 久作