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サマリー
あらすじ・解説
漫画家に限らず、プロのクリエイターにとって最も必要な能力の1つが「客観視」。しかも「描く自分」と「読者の自分」が、執筆時に同時に存在するぐらいの速度で客観視能力を持つことです。
作品を描き上げたあと、読者目線で読み返す作業はもちろん大切ですが、それでは細かい調整などを入れることができません。求められるのは、白紙に吹き出しの枠を描いただけで、その場所の良い・悪いを判断できるぐらいのスピード感です。
とはいえ、基本的には経験に基づいて培われる能力ですし、自分が描いた作品はどうしても贔屓目にみてしまうもの。持てと言われても、なかなか簡単には…と思ってしまったあなたに朗報です。簡単に客観視の能力を手にいれる方法、実はあるんです!
それは、ずばり「数える」こと。数字化するだけで、完全な客観視は可能になります。
たとえば、1つの吹き出しあたりの行数、行あたりの文字数を数えて比較するだけで、自分の漫画のセリフの文字数の多い・少ないは一発で判定可能です。
さらに1ページの中のコマの数、吹き出しの数、1コマの中の吹き出しの数、逆に吹き出しが入ってないコマの数etc... 作品内のセリフのバランスの判定だけでも、数えるだけで多くのことを客観視できるようになります。
もちろん経験によって自身の感覚が鍛えられることが一番ですが、それが身に付くまでの代替方法、あるいは自身の客観視能力のチェック方法として。「数える」という超・アナログ手法、ぜひ一度お試しくださいませ!