-
サマリー
あらすじ・解説
今回は、転職エージェントの渡辺秀和さんの著書『未来をつくるキャリアの授業~最短距離で希望の人生を手に入れる!』(2017年、日経ビジネス人文庫)をご紹介します。本書は、東京大学のキャリアデザインの授業で使われ、年功序列では物足りないと考える、いわゆる「意識高い系」の若者に多く読まれています。 まず、キャリア設計の基本的な考え方として、年功序列の大企業よりも、若い時期にコンサル・ネット系・外資系・ベンチャー系などに就転職して、市場価値のあるスキルを身につける方が早道です。若いうちにキャリアの上昇気流に乗ることで、人生トータルの収入や自由度は大きく上がる、とアドバイスしています。 転職によるキャリアアップを安易に促しすぎている傾向はありますが、私の経験からも同意できる部分が多い本です。今どきの若者を考え方を知る上で、企業のマネジメント層や人事部の方にもお勧めです。