• 127.企業にとってのワークライフバランス(WLB)とは」
    2025/07/02
    私は株式会社ワークライフバランス(小室淑恵社長)の認定コンサルタントとして、働き方改革の支援をしています。最近10年で、日本企業の働き方は、それ以前より、かなり改善されました。関連の法整備が進み、残業は減りました。 しかし、国際比較でみると、日本の労働生産性はまだ先進国で最低レベルです。7月はWLB向上と家事・仕事の効率化の工夫について、5回にわたり、とりあげていきます。今回はまず、WLBの企業にとっての意味合いについてです。 WLB向上の企業にとってのメリットは、仕事の効率化、従業員のモチベーション向上、そして優秀な人材の確保にあります。生産年齢が減少していく人口オーナス期の先進国企業は、多様な人材が短時間で成果を出せる仕組みにしないと、競争力を保てません。
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  • 126.大阪万博見学記(2)新技術・未来社会編
    2025/06/25
    大阪・関西万博の2回目は、新技術や未来社会を考えさせるパビリオンを紹介します。まず「空飛ぶクルマ」は、日本だけでも4つのグループが開発しています。デモ飛行は見られなかったのですが、2030年頃の実用化を目指しているそうです。 企業グループのパビリオンでは、住友館と電力館が印象的でした。住友グループは400年以上の歴史をもち、鉱山の煙で木が枯れた土地に、植林をしてきたそうです。一人ずつがランタンをもち、森に隠れている動物を探すというアトラクションでした。 電力館は、多様なエネルギー源の紹介で、勉強になりました。万博は半年限定の「国際見本市」です。未来社会を想像し、国際化社会を感じるため、若い世代は、一度は行ってみることをお勧めします。
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  • 125.大阪万博見学記(1)海外パビリオン編
    2025/06/18
    大阪・関西万博に行ってきました。私は1970年の大阪万博に、小学校2年生のとき連れて行ってもらいました。当時、ロケットや動く歩道といった新技術やさまざまな国の展示をみて、とても良い経験ができました。今回の万博も、特に若い方は、多くの気づきが得られると思います。 私が訪問した中で面白かった海外パビリオンは、ドイツ、フランス、ベルギーでした。ドイツは、環境先進国として、循環社会をつくる新しい技術の数々を紹介していました。フランスはそれとは正反対で、感性に訴える、デザインと光の展示でした。 小さな国は、特産品と観光の案内がメインです。過去最多の158カ国が参加していて、楽しく海外体験ができます。
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  • 124.好きなことから仕事を考える
    2025/06/11
    就職支援をしていると、「何をやりたいのかわからない」という若者がたくさんいます。高校生くらいまでに、社会にどんな仕事があるのかを知っていくことが必要だと思います。今回は、小学生から大学生までに有効な、好きなことを起点にして、どのような仕事があるかを考えるワークをご紹介します。 数名のグループになり、大きな紙の真ん中に、誰かが好きなことを書きます。例えば、サッカー、ゲーム、生物、おしゃべり、といったことで構いません。次に、その好きなことに関連する仕事をどんどん書いていきます。もし「サッカー」であれば、プロサッカーチームに関わる人、サッカーを教える人、グッズに関わる人、メディアに関わる人など、たくさんの仕事が出てきます。 このワークを通じて、サッカーのプロ選手にはなれなくても、他の仕事でもサッカーの経験を活かせること、社会にはいろいろな仕事があることに気づくことができます。
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  • 123.伊能忠敬のセカンドキャリアに学ぶ
    2025/06/04
    江戸時代末期に、はじめての日本地図をつくった伊能忠敬は、引退後のセカンドキャリアで偉業を成し遂げたことで知られます。忠敬は、千葉県佐原の農家に17歳で婿養子に入り、農業、酒・醤油作りに注力し、傾いていた家を立て直しました。優秀なビジネスマンで、人望も厚かったようです。 彼が素晴らしいのは、49歳で引退してから江戸に出て、勉強を始めたことです。19歳年下の師匠に弟子入りし、天文学や測量を学びました。幕府に認められ、55歳のとき、北海道の測量へ出かけました。 以降、10回にわたり、72歳まで17年間かけて日本全国を測量して歩きました。その距離は、地球一周相当で4000万歩と言われます。情熱と意思、それを支える健康と体力があれば、何歳からでも大きなことができるというお手本です。
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  • 122.インドで考えたこと(2)ビジネスの可能性
    2025/05/28
    近い将来、インドは日本やドイツを抜いて、世界3位のGDPになると言われます。私は外資系企業で、上司がインド人だった時期があります。彼は数字にとても強く、ビックリしました。人口が多く、英語が話せるため、多くのインド人が世界的に活躍しています。インド経済も急成長中です。 インドは特にIT人材が豊富で、タタコンサルを始めとして、多くの世界的IT企業が現れています。また、コールセンターなどのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)、化学、医薬、自動車などの産業が成長しています。 2014年に就任したモディ首相は、下位カースト出身ながら首相になり、親族への優遇などをしないクリーンなイメージで人気があるようです。インフラ整備やキャッシュレス化などの改革を推進しています。
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  • 121.インドで考えたこと(1)3000年の歴史
    2025/05/21
    初めてインドに行ってきました。首都デリー、タージマハルのあるアグラ、宗教的な聖地バラナシを駆け足でまわっただけですが、新しい経験と多くの気づきがありました。 バラナシでは、ガンジス河で日の出時間に沐浴をしてみました。日没時にはプージャと呼ばれるお祈りの儀式を見学しました。数万人の現地の人が祈りを捧げていて、3000年以上というヒンドゥー教の長い歴史の一端を垣間見た感じでした。 2500年前にヒンドゥー教から仏教が生まれ、1500年前に日本に伝来しました。ともに多神教で、共通の部分も多そうです。大黒天、弁財天、毘沙門天などはヒンドゥー教の神様だそうです。
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  • 120.新入社員研修のトレンド:電話をとるのは怖い
    2025/05/14
    4-5月は新入社員研修の時期です。私も毎年、多くの企業の新人研修に関わっています。社会人の心構え、ビジネスマナー、言葉遣いといった、昔から変わらない研修も多くあります。一方、今の若者向けの研修もあります。 例えば、固定電話に素早く出て、自分の名前を名乗り、誰かへの用件を聞いてメモするようなことは、自宅でもほとんど経験がないため、「この研修をやってよかった」と想像以上に喜ばれます。他には、叱られ方、ストレスマネジメントなども、昔はなかったメニューです。 他にも、「入社5年目までのキャリアデザイン」を作って成長実感をもたせる研修や、「異文化とは何か」を学び、同僚の外国人とのコミュニケーション力を高める研修もあります。
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