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サマリー
あらすじ・解説
100年経っても愛され続けるためには、流行を気にしていてはいけない。デザイン単体ではなく、スタイルとして人々に認知され、求められるものをつくっていきたいという皆川さん。そうした想いからテキスタイルにもすべて名前を付けているそうです。
創業期、2年間無給でもついてきてくれたデザイナーの方の言葉で「皆川さんの作る服は着る喜びや精神の充実を大事にしていることが伝わった」というものがあります。当時のアパレルブランドの主眼はいかに格好よく見せるか、に置かれていたそうですから、そもそも着眼点から違ったのかもしれません。
余談ですが、星野の4歳手前の息子が気に入ってきているTシャツの一つが、デンマーク製のものなんです(フィンランドではないのですが)。つくりの良さ、着心地の良さを、こどもながら(だから?)に受け取って選んでいるのかもしれません。
テキスタイルのパターンだけでなく、生地の質、縫製技術、セールは絶対にしない方針など、変えないものを明確にしてそれを何十年という単位で保ち続けていることから、「スタイル」が際立ち、人々が惹かれていく。「ミナペルホネンは、他社の成功法則などには一切関係なく、自分たちの道を行く」と明言もしています。つよいメッセージですが、それを自然体で伝えているところにも魅力を感じます。
次回は、3つ目のキーワード「陸上選手」について、お話していきます。