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  • ファンタスティック!漢詩ワールド「杜甫 第六回 動乱の中で」

  • 著者: 宇野 直人
  • ナレーター: 宇野 直人
  • 再生時間: 41 分
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ファンタスティック!漢詩ワールド「杜甫 第六回 動乱の中で」

著者: 宇野 直人
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あらすじ・解説

<内容紹介>

漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。

時代背景や作者の境遇を交えた色彩豊かな漢詩の魅力に溢れる講義です。

<第六回 動乱のさなかに>

至徳2年(757)、杜甫46歳の春。杜甫はまだ軟禁中の身であり、鄜州の家族ともなかなか連絡が取れない中、特に次男の驥子(きし=杜宗武の幼名)の身を思いやって五言排律「興を遣(や)る」を作っています。前年6月に別れた時、驥子は数えで四つ(満3歳)でした。

この詩を作った直後の夏4月、杜甫はひそかに長安を脱出、ぶじ鳳翔(ほうしょう)の仮御所にたどりつき、その忠誠に心を打たれた粛宗によって、左拾遺の官を授けられます。が、早くも翌5月、彼は舌禍事件を起こして粛宗の怒りにふれ、休暇を与えられてしまいました。杜甫はそれを機に、鄜州の家族を訪ねるべく、8月1日に鳳翔を発ちました。五言古詩「玉華宮」はその旅の途中、かつて宮殿であった玉華宮を訪れ、そのさびれたさまを嘆いて作ったもの。

そして鄜州の羌村に到着し、1年二ケ月ぶりに家族と再会した感激を詠んだのが、五言古詩「羌村三首」其の一でした。

<収録作品>

遣興(興を遣る) 五言排詩
玉華宮(ぎょくかきゅう)五言古詩
羌村 三首(きょうそん)其一 五言古詩

<宇野直人(うの・なおと)>

昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。
©Naoto Uno 2019

ファンタスティック!漢詩ワールド「杜甫 第六回 動乱の中で」に寄せられたリスナーの声

総合評価
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