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忘れられた巨人
- ナレーター: 石川 悦子
- 再生時間: 14 時間 19 分
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あらすじ・解説
*本タイトルは、差し替え修正済みです。(2020年1月7日更新)
老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――ブッカー賞作家の傑作長篇
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この鼓はまったく鼓の中の妖怪である。皮も胴もかなり新らしいもののように見えて実は百年ばかり前に出来たものらしいが、これをしかけて打ってみると、ほかの鼓の、あのポンポンという明るい音とはまるで違った、陰気な、余韻の無い……ポ……ポ……ポ……という音を立てる。
この音は今日迄の間に私が知っているだけで六、七人の生命を呪った。しかもその中の四人は大正の時代にいた人間であった。皆この鼓の音を聞いたために死を早めたのである。
これは今の世の中では信ぜられぬことであろう。それ等の呪われた人々の中で、最近に問題になった三人の変死の模様を取り調べた人々が、その犯人を私――音丸久弥と認めたのは無理もないことである。私はその最後の一人として生き残っているのだから……
私はお願いする。私が死んだ後にどなたでもよろしいからこの遺書を世間に発表していただきたい。当世の学問をした人は或は笑われるかも知れぬが、しかし……
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忘れられた巨人に寄せられたリスナーの声
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ナレーション
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ストーリー
- Amazon カスタマー
- 2019/05/28
物語の雰囲気が伝わる素晴らしい朗読
朗読が素晴らしい。登場人物がしっかり演じ分けられて感情移入でき、作品世界の幻想的な雰囲気がよく伝わります。
物語はのんびり進行するので、紙で読んでいたら途中で挫折してしまったかもしれません。
終盤の展開、結末は非常に考えさせられるもので、聞き通せて本当に良かったと思いました。
歴史や記憶について考えを深めることのできる傑作です。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- にこ
- 2021/02/28
難しい
気軽に読むには難しい。もやもやした小説だった。好きかそうでないか分かれる小説だと思う。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- pecosan
- 2021/06/29
自分には難しかった
比喩ではなく普通に巨人やドラゴン、アーサー王伝説が出てくる古代ファンタジーモノです
主人公達が酷く物忘れをする世界で物語は常にモヤが掛かったように進みます
注意深く読み進めれば、ちょっとした違和感や、物語の真実に触れられるような仕組みが散りばめられているのは解りますが
Audibleではメモや付箋等が使いにくいので書籍で読んだ方が良かったかもしれません
聞きやすいナレーションで、全体の話はよくわかりますが
物語の細部に入り込んだりしたい場合は、書籍版も併せ読むと良いのかもしれません
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- run272
- 2021/03/12
霧中を彷徨った後、見えてきた巨人に身震いする
まずナレーションが素晴らしい。1人の女性がずっと朗読し続けているはずなのに、年齢も性別もまったく異なる登場人物一人一人がくっきり目に見えるかのようです。声だけで登場人物の人柄や過去までもが伝わってきます。
内容は、「記憶」を縦軸に、「老夫婦の愛(個人)」「民族の虐殺と平和(国家)」を横軸に進んでいきます。雌竜クエリグの息のために、地上のあらゆる者が記憶を失った世界。物語は、雌竜を倒して記憶を取り戻そうと進んでいきます。でも果たしてそれが良いことなのか。記憶を取り戻すことで、見えてくるおそるべきものは何か。一見平和な現代の私たちにも、鋭く問いかけてきます。
鬼や妖精や魔法が出てくるファンタジーが舞台であることを踏まえている必要があるのと、最初はすべてが霧に隠されていて、読んで(聴いて)いる方も何が何だか霧の中なので中盤以降まではちょっと忍耐が必要です。が、1つ1つが明かされていくにつれ、見えてくるものに愕然とし身震いするのです。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- YKK
- 2019/04/30
素晴らしいナレーション
銀河鉄道999のメーテルの声を彷彿とさせる石川悦子さんのナレーションが、物語の世界観を壊さぬどころか、さらに盛り上げていると思いました。
Audible の会員になって、数冊の本を読み上げてもらいましたが、作品の世界観を壊さないで朗読するのは、大変難しいことなのだなと都度都度感じてきたからです。
あからさまな漢字の読み間違いや、芝居が大きすぎる台詞回し、章の変わり目の間合いなど、聴き手が興醒めしてしまうかどうかは、読み手のテクニックと作品への取り組み方でだいぶ違ってきます。一生懸命に作品を生んだ作家の方への冒涜だなぁと思ってしまう作品もあり、当たり外れがAudible のシステム上存在していると個人的に思っています。
この作品は大当たり。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- angel
- 2020/05/15
終わらないでほしかった!終わってからもハマっています。
物語もさることながら、ナレーターがすばらしかった。まず、声がスッと入ってくる。耳障りがいい声。それでいて、老若男女演じ分け、世界に引き込んでくれる。脳内で映像になるので、ドラマを見ているようだった。なのに、目には優しい。最近、目が霞むのでオーディオブックに手を出したが、これは読書やドラマとはまた異質。初めて体験するオーディオブックがこの本でよかった。物語も聴き終わってからもずっと気になっている。何度でも聴きたくなる作品。
蛇足だが、すごく気にいったのにアプリ不調で一週間以上聴けていない。アプリの改善は切に願います。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- 翼
- 2021/10/12
深い。深い。
若い人にはまだわからないかな。永い年月を過ごしたからこそのラストですね。忘れることも癒し。奥が深い。恨みも復讐も忘却で平和を手に入れることができる。疫病のくだりでもコロナの予言のようで鳥肌がたつ。ただの物語ではない。色々な仕掛け満載。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
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ナレーション
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ストーリー
- 朧月
- 2021/12/27
モヤモヤ
前半かなりモヤモヤ
中盤はドキドキ、終盤は人間にとって記憶って何だろうと考えさせられました。
『日の名残り』のような爽やかな終わり方ではなく
やはりモヤモヤしてます。
他の方も言われてますが、ナレーションは素晴らしかったです。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ナレーション
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ストーリー
- Amazonカスタマー
- 2023/06/12
不思議な話
不思議な話でした。わりあい面白かったですが、ワクワクするような展開や謎が解き明かされてスッキリする展開はありません。詩的、趣深い、といった作風でした。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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