衝突心理
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ナレーター:
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西村 健志
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著者:
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夢野 久作
このコンテンツについて
<内容紹介>
早朝の三時頃、京浜国道川崎市の東の外れで、トラック同士が衝突した。追突した運転手は蟹口才六。
同県下子安の妹田農場の使い古した牛乳車で、衝突と同時に機械と運転台をメチャメチャにした。
蟹口は、頭蓋骨粉砕、頸骨、左肋骨を折り即死。助手兼乳搾りの山口猿夫は、左脚の大腿部を骨折し人事不省に陥っていた。
そして追突されたのは、戸若市松。硝子の破片による前額部の裂傷、治療一週間を負って一時失神。同乗の助手も顔面や胸部に治療二、三週間の打撲傷を負って同じく一時失神しただけだった。
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そこで、大型トラックの運転手である戸若市松を、巡査部長室に連れ込んで当時の模様を今一度聞くことに。ヘッドライトを消さなかった理由を問われると、戸若市松は衝撃的な一言をつぶやいた。
「……ハイ。実は殺されるのが恐ろしゅう御座いましたので……」
「……ナニ……殺される……」
戸若市松の発言をきっかけにある事実を白状し始める。一見、よくある交通事故が思いもよらぬ方向へと展開していく。
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
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