• 【小村雪岱】初めて鏡花先生に御目にかかつた時【泉鏡花にまつわるエッセイ】
    2024/06/13
    小村雪岱 「初めて鏡花先生に御目にかかつた時」 初出 「図書 第5年第50号 泉鏡花号」(昭和15年) 泉鏡花にまつわる人々の目を通した鏡花像をご紹介。 著者の小村雪岱(1887〜1940)は、大正期から昭和初期にかけて活躍した日本画家・版画家。挿絵に装丁、舞台美術においても数々の名作を遺している。 初めての泉鏡花本の装丁は「日本橋」(大正3年)。 滔々と流れる川を行き交う舟、両岸にずらりと立ち並ぶ立派な蔵。賑わう街の様子が明るく淡い色調で描かれ、その中を色とりどりの無数の蝶が乱れ飛ぶーーー 表紙から裏表紙にかけて一面に描かれた風景は見事に鏡花作品の世界観を表し、以後も雪岱は鏡花本の装丁を数多く手がけた。 今作品は雪岱が鏡花との出会いを回想したエッセイで、画学生時代の鏡花作品との出会いから始まり、本人との相見える瞬間をクライマックスシーンとして結ばれている。 当時鏡花の一ファンであった小村青年の運命を大きく動かした偶然。 それらのエピソードが敬慕の情をもって語られた一編。
    続きを読む 一部表示
    6 分
  • 黒猫・その23 泉鏡花
    2024/05/11
    【明治28年発表】 「黒猫・その22」 https://podcasters.spotify.com/pod/show/u6c34u6708/episodes/22-e29srqf のつづき。 お小夜を守り切り、ともに山を下りたお島は、その足で画師の二上秋山の家を訪ねる。 お互いに思い合うお小夜と秋山を引き合わせたお島は、秋山宅の座敷を借りてお小夜の髪を結い始めた。 仕上がった髪形を見てお小夜は驚く。それはお島一世一代の贈り物でもあった――― 感想・リクエストもお待ちしています ⁠http://izumikyouka.com/2-2/⁠ 最新のエピソードはこちらから聴けます ⁠https://anchor.fm/u6c34u6708/ ホームページでも アーカイブを配信中 ⁠http://izumikyouka.com/
    続きを読む 一部表示
    7 分
  • 蓑谷 泉鏡花
    2023/11/03
    【明治29年発表】 蛍を追いかけいくうちに友人とはぐれ、迷い込んだ蓑谷。 美しい女神が護るその場所では蛍を獲ってはならないーー母親からの教えに背いてしまった「私」の前にすらりと立つ女性が現れる。 湧き出でる水に支配された宵の魔所。 蒼茫の中から浮かび上がる美女。 蛇や仏を思わせる、侵し難くも不気味な風景と、神とも妖ともつかぬ山姫との邂逅。 どうしても蛍が欲しくてたまらない「私」は、蓑谷の主に冀(こいねが)うのだったーー 感想・リクエストもお待ちしています http://izumikyouka.com/2-2/ 最新のエピソードはこちらから聴けます https://anchor.fm/u6c34u6708 ホームページでも アーカイブを配信中 http://izumikyouka.com/
    続きを読む 一部表示
    12 分
  • 黒猫・その22 泉鏡花
    2023/09/28

    【明治28年発表】

    「黒猫・その21」のつづき。

    自らが犯した罪を悔いるお島。

    お島自身が富の市の妻となることで

    富の市(とみのいち)の

    お小夜への邪な企てを何とか踏みとどまらせようとするも

    命懸けで想いを遂げようとする富の市には通用しない。

    思い詰めたお島は決死の覚悟である行動に出るのだった―――

    感想・リクエストもお待ちしています http://izumikyouka.com/2-2/

    最新のエピソードはこちらから聴けます https://anchor.fm/u6c34u6708

    ホームページでも アーカイブを配信中

    http://izumikyouka.com/

    続きを読む 一部表示
    9 分
  • 黒猫・その21  泉鏡花
    2023/06/09
    【明治28年発表】 「黒猫・その20」のつづき。 お島はお小夜の想いに胸を打たれ、富の市にお小夜を諦めるよう詰め寄る。 本懐を遂げんとする目前の富の市は必死で抗うが、お島の決意は固い。 お島はお小夜と富の市を前にして、自身の苦しい恋心とお小夜に寄せる心の間で揺れ動く胸の内を語るのだった―――。 感想・リクエストもお待ちしています http://izumikyouka.com/2-2/ 最新のエピソードはこちらから聴けます https://anchor.fm/u6c34u6708 ホームページでも アーカイブを配信中 http://izumikyouka.com/
    続きを読む 一部表示
    9 分
  • 黒猫・その20  泉鏡花
    2023/04/14
    【明治28年発表】 「黒猫・その19」のつづき。 富の市の執念から逃れられないと観念したお小夜は 心に秘めていた思いをお島に語りだす。 お小夜には想い人があることを知ったお島は 片恋の苦しさを知る同士として 心を動かされるのだった さらにお小夜が恋焦がれる相手の名前を口にすると お島は青ざめ、震えるのだった--- 感想・リクエストもお待ちしています http://izumikyouka.com/2-2/ 最新のエピソードはこちらから聴けます https://anchor.fm/u6c34u6708 ホームページでも アーカイブを配信中 http://izumikyouka.com/
    続きを読む 一部表示
    8 分
  • 黒猫・その19 泉鏡花
    2023/02/01

    髪結いのお島の計らいによって

    縛を解かれた令嬢・お小夜は

    富の市に向かい、語り始める。

    自身を顧みず

    卑しい執心に憑りつかれた富の市を哀れむお小夜。

    その健気さにお島は心を打たれ、

    懺悔の念にさいなまれるのだった―


    感想・リクエストもお待ちしています
    http://izumikyouka.com/2-2/


    最新のエピソードはこちらから
    https://open.spotify.com/show/0S7fPclmout9Skul8LyWVn?si=376218aff5764e36


    ホームページでも
    アーカイブを配信中
    http://izumikyouka.com/

    続きを読む 一部表示
    7 分
  • 道中一枚繪 その一・後編 泉鏡花
    2022/12/30
    【明治37年発表】 「道中一枚繪 その一・前編」のつづき。  前編「道中一枚繪 その一・前編」はこちらから聴けます。→https://anchor.fm/u6c34u6708/episodes/ep-e1smvuh 弥次郎兵衛と喜多八は正月五日に 静岡県の久能山へ登り、 徳川将軍家ゆかりの東照宮へと参詣する。 曲がりくねった参道の石段を登り 眼下に広がる絶景に心を潤す二人。 と、向こうから石段を登ってくる華やかな3人連れを見つけた弥次郎兵衛が慌て出すのだったーーー 感想・リクエストもお待ちしています https://izumikyouka.net/2-2/ 最新のエピソードはこちらから聴けます https://izumikyouka.net
    続きを読む 一部表示
    13 分