『[下巻] 光圀伝 下』のカバーアート

[下巻] 光圀伝 下

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[下巻] 光圀伝 下

著者: 冲方 丁
ナレーター: 藤井 啓輔
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このコンテンツについて

水戸藩主となった水戸光圀。学問、詩歌の魅力に取り憑かれた若き”虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す。そして光圀の綴る物語は、「あの男」を殺める日へと近づいていく――。(C) Tow Ubukata 2012, 2015 歴史小説

[下巻] 光圀伝 下に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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面白い‼︎

黄門様のイメージが180°変わってしまう。ナレーションの声も渋くていいです(^^)

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勉強になりました

徳川幕府の三代将軍家光からの史実にも添いつつ、光圀の生涯を描いている。小説としても楽しめました。

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黄門様を見直しました

期待どおり楽しめました。TVの黄門様とは大違いです

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面白い

惹き込まれる面白さ。
文章も人物の感情や想いが明確な表現で分かりやすく
つい感情移入して笑いが込み上げたり涙込み上げる。
難しくなく興味をわかせてくれ、楽しめました。
著者の他の作品も聴いてみたくなりました。

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聞いていてくたびれる

次々に事件も起こり家族関係も変わり休む暇がない。光圀もイケイケどんどんなのでついて行くのが精一杯である。ストーリーは面白かったのかもしれないが最後はようやく終わったかと思った

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最高の歴史小説

友人、ライバル、身内の度重なる死と大災害である明暦の大火によって、孤独と悲痛に耐えながら先に進む決意を光圀が固めるところから下巻が始まる。

上巻では光圀を中心としながらも、それを取り巻く人々が生き生きと描かれる、まるで青春群像劇のような時代小説だったが、下巻では、光圀の地位や世評が確立され、さらに徳川幕府の政治的背景が絡んでくるので、一転して歴史小説となった。

どちらにしても「小説」であるために虚実入り混じり、そこに著者の解釈が加わってくるのだが、全体に首尾一貫しており、無理を感じない。
それどころか、きちんとした「伝記」を読んでいるような気さえしてくる。
さらに光圀の様々な苦悩と、それによって得られる悟りのような決意に、卑近な我が身も、何かしらの高揚感を覚えた。

光圀が領主となり史記編纂に力を入れるようになると、当然にスケさんとカクさんも登場してくる。とくにスケさんの描き方は爽快だ。光圀は藩運営に対しても、家老たちが驚くような奇策を放つ。それもまた、物語に爽快感を増している。

これら、下巻の中心となる人々は上巻の強烈な人々に勝るとも劣らず光圀の悩みを理解しながらも聴いていて笑いが起きてきた。

もちろん、歴史的事実を踏まえた物語なので全てにおいて快感が得られるわけではない。特に生類憐みの令に関わる箇所はあまり聴きたいとは思わなかったが、聴いてみたら、さほどの不快感は感じなかった。うまい処理だ。

個人的にはとても素晴らしい物語だったと思う。光圀の残した功績は目立ってはいないものの、確実に現代日本の何かを支えている。信長、秀吉、家康、龍馬、西郷などもいいけど、この光圀という人物に焦点を当てなければならないと強く感じる。

と言うより、大河ドラマ化熱望!!!である。とくに左近役を誰がやるのか見てみたい。

ナレーションだが、上巻に引き続き安定感のある喋りなのだが、なんだか不思議な「間」が空く。
読みのリズムというのでもなく、例えば難しい漢字が出てきた時の一瞬のためらい、という感じだ。
それがせっかくの盛り上がりに水をさしていて、残念だった。

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