『瓶詰地獄』のカバーアート

瓶詰地獄

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瓶詰地獄

著者: 夢野 久作
ナレーター: 宮負 潤
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このコンテンツについて

<内容紹介>
離れ島に救いの船がやってきた。太郎とアヤコはこちらに寄ってくる船を見ていた。そこには、彼らの父親や母親の姿もあった。
二人に向かってハンカチを振ってくる様子が見える。二人が漂流してから送り続けていたビール瓶の手紙を読んで助けに来たのだ。
大きな船からは真っ白い煙が出て、今に助けに行くぞというような笛の音が鳴る。しかし、太郎とアヤコの二人にとって、それは最後の審判の日のラッパよりも恐ろしい響きだった。
二人は、大きな船の真正面にある高い崖に登ってしっかりと抱き合った。そのまま、深い淵の中に身を投げて死ぬことにしたのだ。そうすれば、海中に泳ぐフカが二人を食べてしまってくれる。
そして、手紙を詰めたビール瓶を船に乗っている人々が拾い上げてくれると考えた。

「ああ。お父様。お母様。すみません。すみません、すみません、すみません。私たちは初めから、あなた方の愛子でなかったと思って諦らめて下さいませ。」

「私たちは、こうして私たちの肉体と霊魂を罰せねば、犯した罪の報償が出来ないのです。この離れ島の中で、私たち二人が犯した、それはそれは恐ろしい悖戻の報責なのです。」

二人は最後に二人の行いを謝罪して別れを告げた。なぜ、こんな結末になったのか?
二人が書き記した手紙に全ての答えが記されていた。

<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。

©2018 Pan Rolling
アジア 文芸小説

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ナレーション
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夢野久作ワールド

手紙の順番は疑う余地が少ないのですが、一つめの手紙を誰が書いたかはどっちとも取れて難しい…
どちらにせよ夢野久作らしい人間の「嫌な」部分に焦点を当てた後味の悪さを引きずる作品でした

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