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ほかならぬ人へ

著者: 白石 一文
ナレーター: 吉田 健太郎
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このコンテンツについて

二十七歳の宇津木明生は、財閥の家系に生まれた大学教授を父に持ち、学究の道に進んだ二人の兄を持つ、人も羨むエリート家系出身である。しかし、彼は胸のうちで、いつもこうつぶやいていた。「俺はきっと生まれそこなったんだ」。サッカー好きの明生は周囲の反対を押し切ってスポーツ用品メーカーに就職し、また二年前に接待のため出かけた池袋のキャバクラで美人のなずなと出会い、これまた周囲の反対を押し切って彼女と結婚した。しかし、なずなは突然明生に対して、「過去につき合っていた真一のことが気になって夜も眠れなくなった」と打ち明ける。真一というのは夫婦でパン屋を経営している二枚目の男だ。「少しだけ時間が欲しい。その間は私のことを忘れて欲しいの」となずなはいう。

その後、今度は真一の妻から明生に連絡が入る。彼女が言うには、妻のなずなと真一の関係は結婚後もずっと続いていたのだ、と。真一との間をなずなに対して問いただしたところ、なずなは逆上して遂に家出をしてしまう。失意の明生は一方で、個人的な相談をするうちに、職場の先輩である三十三歳の東海倫子に惹かれていく。彼女は容姿こそお世辞にも美人とはいえないものの、営業テクニックから人間性に至るまで、とにかく信頼できる人物だった。やがて、なずなの身に衝撃的な出来事が起こり、明生は…。(C) 祥伝社 (C) Kazufumi Shiraishi, Cover Illustration (C) Chizu Fukatsu (P) 2016 Audible, Inc.
現代文学

ほかならぬ人へに寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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よいとおもう好きなしょうせつ

とうかいさんと主人公のやりとりが好きだった。
後半急に人死にすぎ。主人公女性に微妙にモテすぎ。2009年の本か。24/4/2ほぼ聴了。

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しっくり インパクト

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け!とは 少し 切り取り断面は 異なるなりの
インパクトが ありました。人間の社会生活への 考察、常識が浮かび上がって引き込まれました。 東海さんの放つ香りーー嗅いでみたいな!
他の作品も 読んでみたい。

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恋愛小説の切なさ

確かな証拠とは、その事だったのかと。切なさが胸に迫ってくる。愛って理屈じゃないんだよなぁ。そしてどうしようもないことってあると思う。

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平凡な作品

うーん、どの登場人物もぱっとしなくて、退屈でした。
最後の章などはエンディングに向けてやっつけ仕事のように感じてしまいました。
あと、ナレーターの名字に対するイントネーションがおかしいと思ったのはわたしだけ?

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面白かったかも。

結構面白かったかも。

※この下は少しネタバレ的な発言かもしれないので、ご注意ください。





前半は何か裏が?!とか、この話ってオチはなんだろう!とか。でも案外に淡々とした作品。犯罪小説読み過ぎだったかな、私…(笑)
変な歪みというか、これっぽいオチはない方。タイトル通りの、さっぱりというか、終わります。

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大人の恋

第三人称の恋愛ドラマって
なんか不思議
ちょいドキュメンタリーみたい


とても程よい距離感だった

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ベストの相手の証拠

とても素直なストーリーで入りやすく聞きやすかった作品でした
ですが裏返せば、多少の山はもちろんありますが、ある意味単純明快すぎる純愛小説にも感じられました
恵まれた生い立ちにひねくれた劣等感を持つ主人公、そんな人間が外見が抜群なキャバ嬢にあっさり騙され人間の本当の魅力になかなか気付けない甘ったれた価値観をあたかも純粋に描いた作品、うがった見方をすればそんな評価です
ベストの相手の証拠をしっくりくる体臭として表現しているのも個人的には受け入れにくかったです
合う人を選ぶ作品なのかなというのが率直な感想です

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直木賞受賞作?

2009年下半期の受賞作、渡辺淳一と林真理子が◎、宮部みゆきが△で宮部みゆきに賛成。

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