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夜明け前

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夜明け前

著者: 島崎 藤村
ナレーター: 大島 昭彦
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このコンテンツについて

故郷である木曾路の馬籠宿を舞台に、自身の父をモデルにした物語といわれる。幕末から明治の時代の変化に抗い、やがて絶望にむしばまれていく主人公・半蔵の一生を描く。藤村が晩年に7年ほどの歳月をかけて執筆した大作。

木曾路はすべて山の中である―。江戸から京都をむすぶ街道の一部がここ木曾路だ。長い渓谷が尽きたところ、西よりする木曾路の入口に馬籠宿はあった。宿役人を勤める本陣の当主吉左衛門には跡継ぎ息子の半蔵がいた。半蔵は平田派の国学を熱心に学び、王政復古を望んでいたが、やがて幕末から明治の文明開化を迎え、世相は半蔵の理想と異なる方向に変わっていく。信じるものを否定され、思いに反することばかりの半蔵は、次第に精神をむしばまれ……。


島崎藤村(本名春樹)は、明治学院在学中にキリスト教に入信し、西洋文学に影響を受け、北村透谷らと雑誌「文学界」を創刊しました。
それまでの和歌や俳句などの定型詩や漢詩とは異なる新しい文体の詩人として出発し、近代詩を確立していきました。

その後、小説執筆へと転じます。あるがままの現実を描き、且つ人間の内面を正直に描くという、写実主義と浪漫主義の両方を併せ持った、自然主義文学の代表的な作家となりました。

また、在籍期間は短かったものの、東京音楽学校にてヴァイオリン、ピアノ、コーラスを学んだという経歴も持っており、音楽に関する知識も豊富だったことがうかがえます。
出会った人物から様々な影響を受け、新しいものに対する情熱と探求心を常に持ち、それが創作の糧となっていたのでしょう。

1913年から3年間渡仏した際には、日本に残してきた4人の子どもたちに土産話として聞かせるために童話集をまとめています。
その童話集もたくさん版を重ねていることから、いかに読まれてきたかをうかがい知ることができます。©2022 PanRolling
アジア 文芸小説

夜明け前に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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長いけど面白い

有名でありながら、今まで触れたことがなかった作品。
時代ものは苦手だったけど、こうして耳で聴くとなぜかスーッと入ってきて不思議。
長かったけど、映画を観ているような感覚で聴きました。
また、これだけの長い作品をナレーターさんお一人で読まれていて、それにも感動してしまいました。

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こんな素晴らしい小説だとは知りませんでした

江戸時代終わりから明治にかけての旅の様子や、宿場の仕事ぶりとあり方が丁寧に描写されていて、知らなかった当時の日本を、鮮明に想像することができました。
名作だというのが、よく理解できました。
面白くなるまで辛抱がいるのと、古い言い回しは、文字で追うと文意が頭に入ってこないので、耳で聞くタイプで本当に良かったです。
面白かったです。長いけど、途中からは終わるのが残念なくらいでした。

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読み継がれるべき名著

明治維新は、英傑の活躍によってのみ理解されがちである。この本は、その時代の庶民の一人の人生を描くことによって時代の流れも浮かび上がらせている。その基礎には、子の父親に対する愛情がある。そして多分尊敬も。主人公を「狂気」に追い込んだのは、時代であり、おかしいのは時代の方ではないか、考えさせる。

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ハッピーエンドじゃないのね

歴史小説が決して描かない視点。でもよく理解できた。

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良かった

島崎藤村の夜明け
本当に良かった
明治維新の日本の動乱の中
青山半蔵は、仕事をし
心を病んでいたのでね。

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木曽路は

ここに全てが集約されてるんじゃないかな。半蔵の生涯みて、終盤は苦しくなりますね。

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タイトルは知っていた


歴史系は小説で読むのが苦手なので、オーディオブックに頼ってみましたが、なかなか良かったです。

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