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ナレーター:
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宮負 潤
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著者:
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島崎 藤村
このコンテンツについて
また、在籍期間は短かったものの、東京音楽学校にてヴァイオリン、ピアノ、コーラスを学んだという経歴も持っており、音楽に関する知識も豊富だったことがうかがえます。出会った人物から様々な影響を受け、新しいものに対する情熱と探求心を常に持ち、それが創作の糧となっていたのでしょう。
1913年から3年間渡仏した際には、日本に残してきた4人の子どもたちに土産話として聞かせるために童話集をまとめており、たくさん版を重ねていることから、いかに読まれてきたかをうかがい知ることができます。
子供らは古い時計のかかった茶の間に集まって、そこにある柱のそばへ各自の背丈を比べに行った。次郎の背の高くなったのにも驚く。家じゅうで、いちばん高い、あの子の頭はもう一寸四分ぐらいで鴨居にまで届きそうに見える。毎年の暮れに、郷里のほうから年取りに上京して、その時だけ私たちと一緒になる太郎よりも、次郎のほうが背はずっと高くなった。
茶の間の柱のそばは狭い廊下づたいに、玄関や台所への通い口になっていて、そこへ身長を計りに行くものは一人ずつその柱を背にして立たせられた。そんなに背延びしてはずるいと言い出すものがありもっと頭を平らにしてなどと言うものがあって、家じゅうのものがみんなで大騒ぎしながら、だれが何分延びたというしるしを鉛筆で柱の上に記しつけて置いた。だれの戯れから始まったともなく、もう幾つとなく細い線が引かれて、その一つ一つには頭文字だけをローマ字であらわして置くような、そんないたずらもしてある。
「だれだい、この線は。」
と聞いてみると、末子のがあり、下女のお徳のがある。いつぞや遠く満州の果てから家をあげて帰国した親戚の女の子の背丈までもそこに残っている。私の娘も大きくなった。末子の背は太郎と二寸ほどしか違わない。その末子がもはや九文の足袋をはいた……©2022 panrolling
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それは七十七のお話に渡り、動物のお話や、様々な国の暮らす人々の話や、日本では見ることの無い景色の話など、多岐にわたるものでした。
そして、父はそれらのお話を、三年ぶりに再会した、愛する子供たちに、話して聞かせるのでした……
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父が育った故郷でもある信州木曽での出来事は、これもまた父が子供たちに話し聞かせてやりたいと思っていたものでした。そのお話の数々も、全て合わせると七十にも及んだのです。
父は子供たちに向けて、「幼きものに」と同じように、この「ふるさと」を書き記したのでした……
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- 2022/09/15
連続ドラマを見てるかんじ
壮絶な時代背景のなかにも、温かい家族愛を感じる作品でした。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- 2023/06/16
ほっこりした
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問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- 2023/02/22
この時代には珍しい
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ほっこりしたお話で面白かった。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- misamo
- 2022/08/29
よかったです
聞けて本当によかったです。作品に入り込むことができました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- 2023/02/04
とても心温まるお話
父の目線から子どもたちの成長の過程を書いた作品で、自分も子どもを持つ親として触れておいて良かったと思いました。
「子どもはいつも新しい」という一節が自分の中に残りました。
自分の子どもはまだ小学生だけど、大人になるにつれてこのお話を思い出すと思います。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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