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耳で聴き、心に効く『論語』 里仁第四
- ナレーター: 宇野 直人
- 再生時間: 1 時間 57 分
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あらすじ・解説
『論語』は、古代中国の思想家・教育家・孔子(前551?~前479?)とその門人や周辺の人々の言行を記録した書物。今なお東アジア、ひいては欧米にも大きな影響を与えており、格言として知られる名句も多くありますが、決して教訓一辺倒の堅苦しい書物ではなく、そこで繰り返し説かれているのは、“思いやり・まごころ・ゆるす心・ゆずる心・まごころ・うそをつかない・すじを通す”など、いつの世にも大切なことばかりなのです。
また、“優等生になれないならば、向こう見ずな情熱や、妥協しない頑固さを持ちたまえ”、“何もしないよりは、賭け事でもしたほうがよい”など、意表を突く発言もかなりあり、さらには、孔子自身の迷いや疲れも、ときに告白されています。
本居宣長が「聖人と 人は言へども 聖人の 類(たぐひ)ならめや 孔子はよき人」と詠んでいるのは、『論語』からうかがわれる孔子の特色をよく示しています。
〈里仁第四〉 全二十六の章句からなり、始めの七章は〈仁〉について、ほかはおおむね〈学〉につ いて述べています。「朝(あした)に道を聞けば、夕べに死すとも可なり」「夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ」「父母在(いま)せば遠く遊ばず」「父母の年は知らざる可(べ)からざるなり」「徳は孤ならず」などの名句が含まれます。
収録内容
章句 六十七
章句 六十八
章句 六十九
章句 七十
章句 七十一
章句 七十二
章句 七十三
章句 七十四
章句 七十五
章句 七十六
章句 七十七
章句 七十八
章句 七十九
章句 八十
章句 八十一
章句 八十二
章句 八十三
章句 八十四
章句 八十五
章句 八十六
章句 八十七
章句 八十八
章句 八十九
章句 九十
章句 九十一
章句 九十二
講師:宇野直人(うの・なおと)
昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。