『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上』のカバーアート

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

(講談社文庫)

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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

著者: 白石 一文
ナレーター: 比嘉 良介
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このコンテンツについて

数々のスクープを物してきた敏腕編集長、カワバタ。大物政治家Nのスキャンダルを追う彼の前に現れた奇妙なグラビアの女。彼女を抱いた日から、人生は本来の軌道を外れて転がり出す。不敵なまでの強引さと唐突さで物語に差し挟まれる数々の引用。小説が真理に近づく限界を極めた、第22回山本周五郎賞受賞作。 (下巻は2017/08/02 配信予定)©白石 一文 (P) 2017 Audible, Inc. 現代文学

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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ストーリーが秀逸

少し上の年代だが同じ男として頼もしさを感ずる 若さに対する嫉妬かもしれないが 現代に於いては更に顕著になった金に隷属する風潮に対してのご指摘もとても心地よい

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タイトルと本筋の関連がわかりません

本筋とは関係なさそうな最近の経済誌の引用が独特の言い回しで何度も繰り返され、酔っ払いのお説教のようです。登場人物の言葉もオリジナリティが乏しく、大半が何かの引用文献を口語にして発せられているような印象を受けます。そして、タイトルとの関連は、上巻を聞き終えた限りではよくわかりませんでした。以前に「かけがえのない人へ」という話も聞きましたが、くどさが増しているような印象です。聴くのではなく読むのであれば大半読み飛ばしても筋がつながりそうです。

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現代のセネカ、饒舌だが鋭い社会批判

胃がんステージⅡを患う大手出版編集者の日常を淡々と描く。
迫り来る死から見つめ直す人生観にはリアリティがあり、ひとごととは思えない。
まさに現代のセネカ、これくらい饒舌でないと現代人のこころには届かない。
著者の経験に裏打ちされた出版社事情の内幕もおもしろい。
上下巻いっきに読めそうな傑作である。

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2011年の話とはいえ

2011年の出版とはいえ、2023年12月から見たら時代の変化に慄然とする。「高級をもらうリベラルのマスコミ」「外国人が日本の物価の高さに驚いて行くリーズナブルな和食屋」「me, too前の女性アイドルの描かれ方」、変わらないというかものすごく深刻化しているのは「日本人の賃金の上げられ無さ。派遣労働などが日本経済に与えた影響」だけが、恐ろしく停滞している。。

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感覚が古い

前時代の男が語る女像がとにかく不快で、途中で聴くのをやめました。
ナレーションは心地よい声で素晴らしいです。

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