『失敗の本質――日本軍の組織論的研究』のカバーアート

失敗の本質――日本軍の組織論的研究

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失敗の本質――日本軍の組織論的研究

著者: 戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎
ナレーター: 広瀬 竜一
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敗戦の原因は何か?
今次の日本軍の戦略、組織面の研究に新しい光を当て、日本の企業組織に貴重な示唆を与える書。ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦という大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、構造的問題と結びつけた日本の組織論の金字塔。©1984 Tobe, Teramoto, Kamata, Suginoo, Murai&Nonaka (P)2019 Audible, Inc.
政治学

失敗の本質――日本軍の組織論的研究に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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日本軍敗戦から学ばない現在の政治

前半は太平洋戦争のターニングポイントになった6つの戦いを6人の研究者がそれぞれレビュー。後半はそれに基づいた考察と議論。最後に現在の日本の政治と会社についての考察。特に現在の政治、東京オリンピックとコロナ対応に対する失策に通じる部分が多々あり。興味深く参考になる。

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正に本質

共著であるためか、内容の重複が多い感じがしたが、その分論旨が理解しやすかった。
1984年の出版だが、今、言われていることに比べてもそれほど古さを感じなかった。それだけ日本は変わっていない。変われないということなのだろうか。
変わらないからこそ本質なのであれば、その本質を変えなくてはいけないとなると、どうすれば良いのだろうか。
日本に課せられた大きな課題だと思う。

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オーディオ形式のお陰で大作攻略

実は大学時代に自分の力では無理かと諦めた大作でしたが、オーディオ形式で読破(聴破)する事が叶いました。3回聴きました。ナレーションがとても聞きやすかった事も幸いしていたと思います。
これからもオーディオ形式活用したいと思います。
失敗の本質続編も期待してます。

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今とあんまり変わってない

と思ってしまった。
良く分析されていてわかりやすかったです。

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大人になってから知るもの

私が生まれる前の著書だし当然実態も知らない
とにかく精神論!以外の内容を深堀しようとする内容に高評価です

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現代の日本に通じるところはないか

大東亜戦争の敗戦の原因は、楽観的なシナリオに頼り兵站をおろそかにし、コンティンジェンシープランを作成しなかったこと、作戦目的が曖昧であり、かつ遂行に至るに必要なすり合わせも行わなかったこと、日本軍の組織の特性から発生した問題など複合的な要因が構造的に絡み合っている。

「大艦巨砲主義」や「白兵銃剣戦」など過去の勝ちパターンにこだわり、相手をろくに研究もせず、組織として教訓を学習することもなく、新しい状況に適応しなかった、という点は現代の日本に通じるところはないか。

今の日本には、1980年代に半導体・自動車・電機などの製造業で勢いづいていた当時の勢いはない。ゲームのルールが変わったにも関わらず、未だに「品質の良いモノを作れば売れる」という当時の勝ちパターンにこだわり、適応できない組織が多いと感じるが、本書で描かれている大東亜戦争時代の日本軍と同じではないか。

しかし重い話が延々と続き、特に事例の章は聞いていると滅入る。この半分くらいのボリュームでも伝えられたのではないか。

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恐ろしい。

我々は同じことを繰り返している。
これは昔話ではない。
今の我々の末路を示唆している。

硬直した官僚化はルールでがんじがらめで柔軟性が皆無になり、

空気を讀む社会は上層の人々の理不尽や不公平が横行し、

組織偏重の多重化のあまりバラバラの組織間の仲間意識が無くなり、多すぎるため責任者不在になり、

余りに環境にフィットしすぎた組織や人々は変化を極度に恐れ、同じ環境に固執し、

とうとう全てが取り返しのつかないところに行くまで、これらのハチャメチャな状況を誰も止めれない。
今まさにゎは同じことを形を変えて繰り返している。
これは絶望の予言書だ。

予言書を現実にしてはいけない。

環境の変化は怖いが、今度こそ明治維新のご先祖様に見習い、
全てを変えなければいけないと認識させられた。

日本人は必読。





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第3章失敗の教訓 の「自己革新組織の原則と日本軍の失敗」は、戦後約80年経った現在でも依然として我々日本人に大きな示唆を与えてくれている。

大東亜戦争(太平洋戦争)時の旧日本軍の失敗の要因が、未だに今日の日本の組織内でも当てはまることに驚愕した。
当時戦争で亡くなった310万人の方々に報いるためにも、戦後約80年も経った今、我々日本人は、もういい加減に正しく学ばないといけない。

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これは昔の話ではない。今の日本のことだ。

日本軍が先の大戦でどのような作戦で動いたか。トップと現場の意思疎通がどのようであったか。
アメリカと日本の戦況の変化に対する対応の柔軟性にどのような違いがあったのかが淡々と述べられていた。
そして、これは昔の話ではなく、今の日本にも十分当てはまる事だと聞き進むにつれて背筋が凍りついた。
作戦の一部の上手くいった攻撃だけを報道していたことなども昔の話には聞こえなかった。

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時代を超えて価値を持つ名著

戦時中の日本軍の組織論を題材にしていますが、日本人の集団的特性について本質に迫っており、過去の成功をどう乗り越え破壊的な自己革新をしていくかといった時代を超えた普遍的な課題に対して真正面からぶつかっています。

表現がかたく読みづらさはありますが、日本組織の本質に迫る後半からは聞き入ってしまいました。

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