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  • 2050年のメディア

  • 著者: 下山 進
  • ナレーター: 柴野 嵩大
  • 再生時間: 14 時間 36 分
  • 4.7 out of 5 stars (15件のカスタマーレビュー)

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2050年のメディア

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あらすじ・解説

読売、日経、ヤフー、波乱の三国志

読売、日経、ヤフー、波乱のメディア三国志!

大幅加筆400字70枚でここに完結!

インターネット上で巨大化しているプラットフォーマーたちに、今日の競争政策はうまく機能していないとして、独占禁止法の強化を主張する思潮が全世界を覆う。日本に独自に成立しているプラットフォーマー、ヤフーにも公正取引委員会のメスが入ることになる。だが果たして新聞の凋落はプラットフォーマーだけのせいなのか?

著者は、日経、読売、ヤフーの三社のみならず、ニューヨーク・タイムズ、英エコノミスト誌から鳥取のローカルメディアにいたるまでを、丹念に調査し、「持続可能なメディアとは何か」を、30年にわたるメディアの興廃史の中から掘りさげていく。

文庫書き下ろし新章 新聞VS・プラットフォーマー

大きくなりすぎたヤフーに対して公正取引委員会のメスが入る。「国境なき記者団」にネットの言論空間正常化のためのシステムを依頼された村井純は、読売の山口寿一に会う。

第一章 最初の異変

第二章 中心のないネットワーク

第三章 青年は荒野をめざす

第四章 読売を落とせ

第五章 ライントピックス訴訟一審

第六章 戦う法務部

第七章 日経は出さない

第八章 真珠のネックレスのような

第九章 朝日、日経、読売が連合する

第一〇章 「あらたにす」敗れたり

第一一章 アンワイアード

第一二章 イノベーションのジレンマを破る

第一三章 日経電子版創刊

第一四章 内山斉退場

第一五章 「清武の乱」異聞

第一六章 論難する相手を間違っている

第一七章 ニューヨーク・タイムズの衝撃

第一八章 両腕の経営は可能か?

第一九章 スマホファースト

第二〇章 ヤフー脱藩

第二一章 ノアドット誕生

第二二章 疲弊する新聞

第二三章 未来を子どもにかける

第二四章 未来をデジタルにかける

第二五章 未来をデータにかける

終章 2050年のメディア

文庫書き下ろし新章 新聞VS・プラットフォーマー
本タイトルは12時間を超えるため、パートごとに分割してダウンロードすることができます。

©下山 進 (P)2023 Audible, Inc.

2050年のメディアに寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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メディア戦国時代の実録

極めてエキサイティングなストーリーで一気に聞き進めた。21世紀に移る頃に始まった衰退する紙媒体の新聞社と勃興する新興のインターネットメディアの戦い。本社のキーワードは「イノベーションのジレンマ」である。イノベーションを引き起こし、市場を占有する。成功体験を持った企業はその成功体験を捨てることができず、次のイノベーションの到来に対応できず衰退する。過去20年間は有線のインターネットの普及により、パソコンを中心としたインターネットメディアが勃興し、それが徐々に紙媒体の新聞を侵食していった。しかし、このパソコン通信は次に現れたスマートフォン無線通信の流れに対応を誤って厳しい転換を迫られることにもなる。

 主な主人公は、旧来の新聞を代表する読売新聞社、インターネットへの転換を目指す日本経済新聞、そしてインターネット時代とともに出現したベンチャー企業Yahoo! JAPANの三つ巴の形で描かれている。日経新聞の読者であった私はインターネット版が出現したときのことをよく覚えている。紙媒体を購読していた私がわずかな上乗せでインターネット契約ができるということがとても魅力的に感じ即座に契約をした。しかし、世間ではインターネットに流れるニュースはただであると言う認識が多かったらしく、日経のこのインターネット戦略はかなりのギャンブルであったらしい。まもなく私は紙媒体の契約を止めた。理由は古新聞を処分するのが面倒であったから、それから発売されたiPhoneを使い始めて、ネットニュース1本で行けると確信した。

 もう一つの主人公であるYahoo! JAPANについてはほとんど記憶がない。あのごちゃごちゃしたポータルサイトの画面がどうしても好きになれずとうとう使う事はなかった。あらためて見てもあのトップ画面に毎日向かい合う事はとても考えられない。なので、本書でYahoo! JAPANを持ち持ち上げる書き方は解せないのである。 

 読売新聞は紙媒体へのこだわりが強烈で、インターネット時代に乗り遅れた存在として描かれている。同社は新聞会の盟主として衰退する新聞業界の保護にも奔走した。消費税増税の際に新聞を軽減税率の対象とすることを達成し、新聞は今でも税率が8%である。また新聞社は日刊新聞紙の保護法(株の譲渡が制限され、乗っ取りができないようになっている)に守られて、外部の有力な経営者から社を守ることに成功している。この2つの保護条項は、むしろ逆の効果を生み、新聞社の変革を阻害する原因になってるとも考えられる。前時代の恐竜として滅びゆくのか、ワンマン経営者(ナベツネ)の退場とともに再生を図るのかを注視したい。

 本社は、関係者個人のインタビューをもとに個性あふれる新聞人の行動が激変する環境の中で、どう動いていったかを描いているところに良さがある。作者 下山進氏の調査力と筆力が存分に発揮され、2050年に向けての激動に対峙する心構えを教えてくれる。

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生成AIとYahoo!が重なって見えた

ネットメディアであるYahoo!の勃興とそれに抗う新聞メディアとの絡みを、それに関わる人たちを克明に描くことで、文化の交代の進行が明らかになっていく。これは生成AIの拡大に伴う多くのステイクホルダーに対しても、これから起こって行くのだろうと想像したことで、ことさら面白さが増した。ナレーションは誠実感が心地よかった。

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タイトルと内容は違いました。

内容は書籍についてのレビューを見て下さい。聴きやすいナレーションでした。

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2050年のメディアについては書かれてない

30年後の未来のメディアについて期待して読むとガッガリする。内容は旧メディア陣はどの様にネット陣に巻き込まれ、自らの足で勝ち取った情報の価値を下げてしまったか。について、反省と後悔の歴史がつらつらと書かれている。

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