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わたくしです物語

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わたくしです物語

著者: 山本 周五郎
ナレーター: 斉藤 範子
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このコンテンツについて

群を抜く美男であるが取り柄はなく、「底の抜けたどびん」と言われる孝之助。城内で起こる騒ぎに「わたくしです」と名のり出るのは孝之助ばかり。彼はなぜ、自らすすんで過失をした人の身代わりになるのか?

多治見城主の国家老・知次茂平はいつも「近ごろの若い者は肚が据わらない」と嘆く活気ある老人。茂平は友の存右衛門が亡くなるとき、息子の孝之助の後見を託された。孝之助は学問も武芸も中くらいだが、たいへんな美男が際立つゆえに無能に見えてしまうという男。家中の評判も思わしくなく、本人も意気地がない。あるときから孝之助は、城で起こるいくつもの騒ぎの犯人に「わたくしです」と名のり出る。過失をした人の身代わりをするようになった孝之助の心の内が明らかになる。
山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)
1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。©2022 PanRolling
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きっかけと変化


とあるきっかけで変わった孝之助の覚悟と行動に憧れる部分があった。自分でこうしようと決めてもなかなかその通りに変えられる人は少ない。

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らしい作品

山本周五郎らしい人情あふれるお話しでした。ナレーターさんも周五郎作品にとても合った語りをしております。

昔の小説家の作品は何か哲学的なイメージを持っていましたが、山本周五郎の作品はシンプルに人の業や情に訴えかけてくるものが多い様に思えます。

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ハマりそう

山本周五郎は他にもいくつか聴いたのですが、本でもちゃんと読んでみたくなるお話ばかりです。
このお話は冒頭からクスッと笑えて面白いし、ナレーターさんの役の使い分けが見事!

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ナレーション斉藤うまい!

山本さんの滑稽ない話が大好きです
オーディブルはAIで私好みの周五郎作品を紹介してくれるのでありがたいです
ナレーションの斉藤さん最高😀ですよ
他にも面白い作品が沢山あります
是非聞いてください

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斉藤範子さん、素晴らしい

山本周五郎のお話はどれも温かい人情に溢れています。わたくしです物語も平和な気持ちにさせてくれます。又、読み手の斉藤範子さんの何役ものセリフが素晴らしいです。
もっともっと聴きたいです。

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覚悟

流石、山本周五郎という作品で、個人的に覚悟を決める所などがグッときましたね。ナレーターさんも上手いので最後まで楽しく聞けました。

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最高におもしろかった

すばらしいナレーター斎藤範子氏の朗読が目当てで聞き始めた。なのでナレーションは聞く前から最高、聞いた後の感想も最高だった。こんなにすばらしい朗読が聞けて、本当に幸せだ。特に老人のセリフが好きだ。氏の朗読プラス山本周五郎と来れば、おもしろくないわけがない。

江戸時代、物語の主人公は多治見藩の若い武士、孝之助。彼はいたって平凡な男だが、容姿がずばぬけてイケメンなせいで、底の抜けた土瓶、役に立たない男と揶揄されている。後見役の家老、知次に抜擢されるが、自ら要職を辞して、閑職に甘んじている。そのころから、城内で事件が起こるたびに、「わたくしです。わたくしがやりました」と、家老の知次に申し出る。

度重なる自己申請に、家老もこれはおかしいと気づく。そのやりとりがコミカルでおもしろい。ナレーションの巧みさと相まって、まるで落語を聞いているようなおもしろさだ。なんども吹き出しそうになりながら聞いた。老人と若者はいたってまじめだが、まじめに人の過失を引き受ける孝之助に切れる家老のやりとりが、おもしろかった。

また、孝之助がこんな行動をする理由はなんだろうかと、ミステリーのような面白さもある。

楽しく聞けるお勧めの作品だ。

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