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挑発する少女小説

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挑発する少女小説

著者: 斎藤 美奈子
ナレーター: 繁久 ひとみ
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このコンテンツについて

赤毛のアン、若草物語、小公女、あしながおじさん……大人になって読む翻訳少女小説は、子どもの頃には気づかなかった発見に満ちている。懐かしいあの名作はいま、何を教えてくれるのか?

魔法使いと決別すること――バーネット『小公女』
男の子になりたいと思うこと――オルコット『若草物語』
資本主義社会で生きること――シュピーリ『ハイジ』
女の子らしさを肯定すること――モンゴメリ『赤毛のアン』
自分の部屋を持つこと――ウェブスター『あしながおじさん』
健康を取り戻すこと――バーネット『秘密の花園』
制約を乗りこえること――ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ
冒険に踏み出すこと――ケストナー『ふたりのロッテ』
常識を逸脱すること――リンドグレーン『長くつ下のピッピ』

かつて夢中で読んだ人も、まったく読んだことがない人も。
いまあらためて知る、戦う少女たちの物語。©2021 Saito Minako, originally published by KAWADE SHOBO SHINSHA Ltd. Publishers (P)2021 Audible, Inc.
文学史・文学批評

挑発する少女小説に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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熱中してしまった

どの章も面白かった!
小公女は小公子に比べて苦難が多くてなんだか苦手だな…と子供の時思っていたのを思い出しました。
ふたりのロッテが大好きだったので、冒険小説として捉える読み方も目から鱗で…。
未読の作品も読みたくなりました!
文学批評はほとんど触れたことがなかったのですが、ナレーションも含めてとっても良かったです。

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面白かった

興味深く面白かった。
女性作家が書く、少女が主人公の小説についての解説

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現代風解釈で読む少女小説


子供の時に読んだ小説を別の角度から解説してくれる本です。
私自身の問題ですが、自分が読んだことのない小説は、聞くだけ時間の無駄でした。

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    4 out of 5 stars

他の著作も是非

キャンディキャンディのアニメで育ちました。キャンディキャンディは、まさに少女小説の王道のロジックで出来ていたから、世界的にヒットしたんだなあと思いました。(恋愛要素多めな事は、例外的)
斎藤さんの他の著作も是非お願いします。

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目から鱗

本書を読み、こんな視点があったのかと目から鱗でした。
子どもの頃少女小説(アニメや舞台で見たものも含め)はストレートに物語を受け止めて鑑賞していたが、それぞれの作品発表時の時代背景を踏まえつつ、現代の今、大人の目線でまた少女小説を読み返してみたくなった。

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「挑発する」少女小説

昔から若草物語が大好きで、特に次女のジョーに憧れていた。少女小説は保守的で良妻賢母を育てるためのツールとして扱われていたが、実際にはその裏で少女たちを鼓舞し、挑発するメッセージがあったのだと解釈が広がり、自分がジョーの何に憧れていたのか分かった気がした。

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そもそも少女小説なるジャンルであったとは…

団塊ジュニア前後の世代にとってこれらの作品は、ハウス食品提供の世界文学アニメシリーズで、とても身近な存在だった。確かに、小説そのものと、アニメの間には大きな隔たりがあるのかもしれないが。筆者には採り上げる価値無しと言われてしまった、若草物語の続編が先のアニメ枠で、「ナンとジョー先生」というタイトルで放送されていたのを思い出す。お転婆で問題児のナンが、ジョー先生の学校(私塾?)に入るところから始まるのだが、まさにナンこそが若き日のジョー先生であり、アニメの落ち着いた大人のジョー先生は、昔の自分にもう一度出会うという話だったのだ、とこの本のおかげでわかった。ジョー先生とナンのぶつかり合いと成長が鮮明に瞼に浮かぶ。まるで、ラジオから突然昔大好きだった曲が流れたような不思議な感動があり、鼻の奥がツーンとするのだった。

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